リショップナビの評判は悪い?実際に使った人の口コミと賢い使い方を徹底調査

  1. はじめに:リショップナビで本当に優良業者は見つかるのか?
  2. リショップナビとは?サービスの全体像を理解する
    1. 基本情報と運営会社
    2. サービスの仕組みと特徴
    3. なぜ無料で使えるのか?収益モデルの解説
  3. リフォーム業者選びの市場構造:大手vs地元vs専門業者
    1. 業者タイプ別の特徴比較
  4. リショップナビの良い評判・口コミとその分析
    1. ポジティブな口コミの傾向
    2. 良い評判になる理由と背景
  5. リショップナビの悪い評判・口コミとその分析
    1. ネガティブな口コミの傾向
    2. 悪い評判の原因と回避策
  6. 【徹底比較】リショップナビと競合サービスの違い
    1. 主要サービス比較表
    2. 各サービスの強み・弱み
  7. 料金体系の透明化:見積書の読み方と注意点
    1. 見積書に含まれるべき項目
    2. 見積書の「罠」と対処法
  8. リショップナビを使うべき人・使わない方が良い人
    1. 使うべき人の特徴
    2. 使わない方が良い人の特徴
  9. 優良業者を見極めるチェックリスト
    1. 契約前の必須確認事項
    2. 悪徳業者の見分け方
  10. 実践的な活用テクニック:賢い使い方
    1. STEP1:申込み前の準備
    2. STEP2:業者対応のコツ
    3. STEP3:業者選定から契約まで
  11. よくある質問(Q&A)
    1. Q1:リショップナビの利用に費用はかかりますか?
    2. Q2:必ず契約しなければいけませんか?
    3. Q3:個人情報はどこまで提供する必要がありますか?
    4. Q4:火災保険は使えますか?
    5. Q5:使える補助金や助成金はありますか?
    6. Q6:工事中は家にいないといけませんか?
    7. Q7:職人さんへのお茶出しは必要ですか?
    8. Q8:近隣への挨拶はどうすればいいですか?
    9. Q9:相見積もりは何社取るべきですか?
    10. Q10:リショップナビ以外も併用すべきですか?
  12. トラブル事例と回避方法
    1. 事例1:見積もりより大幅に高い請求
    2. 事例2:施工後すぐに不具合発生
    3. 事例3:近隣トラブルで関係悪化
  13. まとめ:リショップナビを賢く活用するために
    1. リショップナビの本質的な価値
    2. 成功のための5つのポイント
    3. 最後に:あなたに最適な選択とは

はじめに:リショップナビで本当に優良業者は見つかるのか?

「外壁の汚れが気になってきた…」「雨漏りしているかもしれない…」「でも、どこに頼めばいいか分からない」

こんな不安を抱えているあなたに、リフォーム一括見積もりサイト「リショップナビ」は本当に役立つのでしょうか?

ネット上では「しつこい営業電話がかかってくる」「悪徳業者を紹介された」といった悪い評判も見かけます。一方で、「相見積もりで100万円以上安くなった」「親身になって相談に乗ってくれた」という良い口コミもあります。

この記事を読むことで、あなたは以下のことが明確になります:

  • リショップナビの仕組みと、なぜ無料で使えるのか
  • 実際の利用者の良い口コミ・悪い口コミとその背景
  • リショップナビを使うべき人・使わない方が良い人の特徴
  • 優良業者を見つけるための具体的な活用テクニック
  • トラブルを回避するための契約前チェックリスト

私は一級建築士として20年以上、リフォーム業界に携わってきました。その経験から、リショップナビのような一括見積もりサイトには明確なメリットとデメリットがあることを理解しています。この記事では、中立的な立場から、リショップナビの実態を徹底的に解説します。

リショップナビとは?サービスの全体像を理解する

基本情報と運営会社

リショップナビは、株式会社じげんが運営するリフォーム一括見積もりサイトです。2008年のサービス開始以来、累計利用者数は40万人以上、加盟店は約4,000社(2024年時点)という国内最大級の規模を誇ります。

【運営会社情報】

項目詳細
会社名株式会社じげん
設立2006年6月
上場市場東証プライム市場
資本金13億円以上
従業員数約700名
主な事業ライフサービスプラットフォーム事業

サービスの仕組みと特徴

リショップナビは、リフォームを検討している一般消費者リフォーム会社をマッチングするプラットフォームです。

【サービスの流れ】

  1. 相談申込み:Webフォームまたは電話で希望工事内容を伝える
  2. ヒアリング:専門スタッフが詳細な要望をヒアリング(5〜10分程度)
  3. 業者選定:条件に合う最大5社を厳選して紹介
  4. 見積もり取得:各社から見積もりを取得(現地調査含む)
  5. 比較検討:見積もり内容を比較し、最適な業者を選定
  6. 契約・着工:選んだ業者と契約し、工事開始

なぜ無料で使えるのか?収益モデルの解説

多くの方が疑問に思うのが「なぜ無料でサービスを提供できるのか」という点です。

【専門家の視点】 リショップナビの収益源は、加盟店からの紹介手数料です。成約した場合、工事金額の8〜12%程度が手数料として支払われます。つまり、100万円の工事なら8〜12万円がリショップナビの収益となります。

この仕組みを理解しておくことは重要です。なぜなら、この手数料分が見積もり金額に上乗せされている可能性があるからです。ただし、業者側も「複数社との競合」を前提としているため、むしろ価格競争により安くなるケースも多いのが実情です。

リフォーム業者選びの市場構造:大手vs地元vs専門業者

リショップナビに登録されている業者を理解するために、まずリフォーム市場全体の構造を把握しましょう。

業者タイプ別の特徴比較

業者タイプメリットデメリット価格帯向いている工事
大手リフォーム会社・保証が充実<br>・実績豊富<br>・資金力がある・価格が高い<br>・下請けに丸投げの場合も<br>・営業が強引な場合がある高い(相場の1.2〜1.5倍)大規模リフォーム、フルリノベーション
地元工務店・地域密着で安心<br>・アフターフォローが手厚い<br>・融通が利く・技術力にばらつき<br>・最新工法に疎い場合も<br>・倒産リスク中程度(相場通り)増改築、水回りリフォーム
専門業者(塗装店等)・専門性が高い<br>・価格が安い<br>・直接施工で中間マージンなし・総合的な提案は苦手<br>・他の工事は別業者<br>・保証が限定的安い(相場の0.8〜1.0倍)外壁塗装、屋根工事など特定分野

リショップナビには、これら全てのタイプの業者が登録されていますが、実際に紹介される業者は地域や工事内容によって大きく異なります

リショップナビの良い評判・口コミとその分析

ポジティブな口コミの傾向

実際の利用者の声を、X(旧Twitter)、Googleマップ、リフォーム系ポータルサイトから収集し、分析しました。

【良い口コミ例1】相見積もりで大幅な節約に成功

「外壁塗装で3社から見積もりを取ったら、最安値と最高値で80万円の差がありました。結果的に信頼できる中間価格の業者を選び、当初の予算より50万円も安く済みました」(40代男性・戸建て)

【良い口コミ例2】スタッフの対応が親切

「初めてのリフォームで不安でしたが、コールセンターの方が専門用語を使わずに分かりやすく説明してくれました。業者選びのポイントも教えてもらえて助かりました」(30代女性・マンション)

【良い口コミ例3】断りの連絡を代行してくれた

「選ばなかった業者への断りの連絡をリショップナビが代行してくれたので、気まずい思いをせずに済みました」(50代男性・戸建て)

良い評判になる理由と背景

これらの良い評判には、以下のような背景があります:

  1. 価格の透明性向上:複数社の見積もりにより、適正価格が見えやすくなる
  2. プロのサポート:専門知識を持つスタッフのアドバイスが受けられる
  3. 心理的負担の軽減:断りの連絡代行など、精神的なストレスを減らすサービス

【専門家の視点】 相見積もりの効果は確かに大きいです。私の経験では、単独交渉と比べて平均15〜30%程度は価格が下がる傾向があります。ただし、安さだけで選ぶと後悔することも多いので注意が必要です。

リショップナビの悪い評判・口コミとその分析

ネガティブな口コミの傾向

悪い評判も包み隠さず紹介し、その原因と対策を解説します。

【悪い口コミ例1】営業電話がしつこい

「申込み後、複数の業者から立て続けに電話が来て、仕事中なのに困りました。断ってもしばらく連絡が続きました」(30代男性・マンション)

【悪い口コミ例2】紹介された業者の質が低い

「紹介された業者の見積もりが雑で、詳細を聞いても曖昧な返答ばかり。結局、自分で探した地元の業者に頼みました」(50代女性・戸建て)

【悪い口コミ例3】個人情報の取り扱いが不安

「登録後、リフォームとは関係ない営業電話が増えた気がします。個人情報が他に流れているのでは?」(40代女性・戸建て)

悪い評判の原因と回避策

これらの問題には、構造的な原因があります:

1. 営業電話の問題

  • 原因:業者側も手数料を払っているため、積極的に営業せざるを得ない
  • 対策:申込み時に「メール連絡希望」と明記し、電話可能な時間帯を限定する

2. 業者の質のばらつき

  • 原因:加盟店審査はあるものの、4,000社もいれば質にばらつきが出る
  • 対策建設業許可番号施工実績を必ず確認し、不明瞭な業者は避ける

3. 個人情報の懸念

  • 原因:じげん社は複数のサービスを運営しており、グループ内での情報共有の可能性
  • 対策:利用規約で**「関連サービスからの連絡を希望しない」**にチェックを入れる

【徹底比較】リショップナビと競合サービスの違い

リショップナビだけでなく、他の一括見積もりサイトとも比較してみましょう。

主要サービス比較表

サービス名加盟店数紹介社数手数料率独自保証特徴
リショップナビ約4,000社最大5社8〜12%工事完成保証規模最大級、全国対応
ホームプロ約1,200社最大8社6〜10%工事完成保証リクルート運営、審査厳格
タウンライフリフォーム約600社最大3社10〜15%なしプラン提案重視
リフォーム比較プロ約500社3〜4社8〜10%なし地域密着型重視
ハピすむ約1,000社最大3社非公開なし東証上場企業運営

各サービスの強み・弱み

リショップナビの強み

  • 加盟店数が圧倒的に多く、地方でも業者が見つかりやすい
  • 専門スタッフによるサポート体制が充実
  • 最大10万円の工事完成保証がある

リショップナビの弱み

  • 加盟店が多い分、質のばらつきが大きい
  • 手数料率が比較的高く、それが価格に反映される可能性
  • 紹介される業者を自分で選べない

【専門家の視点】 私がクライアントに勧める場合、工事規模と地域で使い分けています。都市部の大規模工事なら「ホームプロ」、地方の小規模工事なら「リショップナビ」という具合です。複数のサービスを併用するのも有効な戦略です。

料金体系の透明化:見積書の読み方と注意点

リショップナビ経由で取得した見積書を正しく読み解くことは、適正価格での契約に不可欠です。

見積書に含まれるべき項目

【標準的な外壁塗装の見積もり内訳例】

項目数量単価金額備考
足場設置・撤去200㎡800円/㎡160,000円メッシュシート込み
高圧洗浄150㎡200円/㎡30,000円バイオ洗浄の場合+50円/㎡
下地処理一式80,000円クラック補修、パテ処理含む
下塗り(シーラー)150㎡600円/㎡90,000円日本ペイント製
中塗り(シリコン)150㎡1,200円/㎡180,000円同上
上塗り(シリコン)150㎡1,200円/㎡180,000円同上
付帯部塗装一式120,000円雨樋、破風板等
養生費一式30,000円窓、植栽等の保護
廃材処理費一式20,000円産業廃棄物処理
諸経費工事費の10%89,000円現場管理費、一般管理費
合計979,000円税別

見積書の「罠」と対処法

【要注意ポイント1】「一式」表記の危険性 「下地処理一式」「諸経費一式」という曖昧な表記は、後から追加請求の温床になります。

対処法:必ず内訳を書面で要求し、「これ以外の追加費用は発生しないことを確認」と念押しする。

【要注意ポイント2】極端な値引きの裏側 「今なら50%OFF」「モニター価格で特別に」といった大幅値引きは要注意です。

【専門家の視点】 元々の価格を吊り上げているケースが多いです。私が見た悪質な例では、通常100万円の工事を200万円と提示し、「特別に半額の100万円」という手口がありました。相場を知らない消費者は「お得」と錯覚してしまいます。

【要注意ポイント3】使用材料のグレード 同じ「シリコン塗料」でも、メーカーやグレードで価格は2〜3倍違います。

対処法メーカー名、商品名、品番まで明記してもらい、メーカー公式サイトで期待耐用年数を確認する。

リショップナビを使うべき人・使わない方が良い人

使うべき人の特徴

1. リフォーム初心者で相場が分からない人

  • 複数の見積もりにより、適正価格の感覚が掴める
  • 専門スタッフのアドバイスが受けられる

2. 忙しくて業者探しの時間がない人

  • 一度の申込みで複数社とコンタクトが取れる
  • 効率的に比較検討ができる

3. 地方在住で業者の選択肢が少ない人

  • 4,000社の加盟店から、対応可能な業者を探せる
  • 都市部の業者も紹介してもらえる可能性

4. 交渉が苦手で断りづらい人

  • 競合前提なので、業者側も断られることに慣れている
  • 断りの連絡を代行してもらえる

使わない方が良い人の特徴

1. 既に信頼できる業者がいる人

  • 過去に良い仕事をしてくれた業者がいるなら、直接依頼が確実
  • 手数料分のコストカットも可能

2. 特殊な工法や高度な技術が必要な工事

  • 伝統工法や特殊な素材を使う場合は、専門業者を直接探すべき
  • 一括見積もりサイトでは対応できる業者が限られる

3. 個人情報の提供に抵抗がある人

  • 電話番号やメールアドレスの提供が必須
  • 営業連絡を完全に避けることは難しい

4. 既に具体的な工事内容が決まっている人

  • 仕様が明確なら、直接業者に相見積もりを取る方が効率的
  • 中間マージンを避けられる

優良業者を見極めるチェックリスト

リショップナビから紹介された業者を評価する際の具体的なチェックポイントです。

契約前の必須確認事項

【資格・許可関係】

  • [ ] 建設業許可番号を確認(500万円以上の工事には必須)
  • [ ] 建築士・施工管理技士などの有資格者が在籍しているか
  • [ ] 損害保険に加入しているか(工事中の事故対応)
  • [ ] 建設業退職金共済に加入しているか(経営の安定性の指標)

【実績・評判関係】

  • [ ] 過去3年間の施工実績を写真付きで見せてもらう
  • [ ] 同じような工事の事例があるか確認
  • [ ] Googleマップの口コミを確認(★3.5以上が目安)
  • [ ] 近隣での施工実績があれば見学させてもらう

【見積もり・契約関係】

  • [ ] 見積書の内訳が詳細に記載されているか
  • [ ] 工程表の提出があるか
  • [ ] 保証内容と期間が明確か(最低5年は欲しい)
  • [ ] アフターサービスの内容が具体的か

【コミュニケーション関係】

  • [ ] 担当者の説明が分かりやすいか
  • [ ] 質問への回答が的確で迅速か
  • [ ] 強引な営業をしてこないか
  • [ ] デメリットやリスクも正直に説明してくれるか

悪徳業者の見分け方

【危険信号のサイン】

  1. 今すぐ契約を迫る 「今日契約すれば特別価格」「キャンペーンは今日まで」 → 冷静な判断をさせない典型的な手口
  2. 不安を過度に煽る 「このままだと家が倒壊します」「すぐに工事しないと大変なことに」 → 国土交通省も注意喚起している悪質商法
  3. 前金を要求する 「材料費として工事費の50%を前払いで」 → 持ち逃げリスクが高い。通常は着工時30%、中間30%、完工後40%が適正
  4. 契約書を渡したがらない 「口約束で大丈夫」「後で渡します」 → 建設業法違反の可能性大

【専門家の視点】 20年この業界にいて、最も確実な見分け方は「現地調査の丁寧さ」です。優良業者は必ず、屋根裏や床下まで確認し、写真を撮って説明してくれます。10分程度で終わる現地調査は論外です。

実践的な活用テクニック:賢い使い方

STEP1:申込み前の準備

1. 希望工事内容を明確にする

  • 優先順位をつける(必須/できれば/不要)
  • 予算の上限を決める(ただし業者には伝えない)
  • 工期の希望を整理する

2. 相場を事前にリサーチ

  • リフォーム会社の公式サイトで概算を確認
  • 国土交通省の「リフォームの内容と価格の目安」を参照

3. 申込み時の工夫

  • 「メール連絡希望」と明記
  • 電話可能時間を限定(例:平日19-21時のみ)
  • 「じっくり検討したいので、強引な営業は困る」と先手を打つ

STEP2:業者対応のコツ

1. 初回連絡時の対応

「リショップナビから紹介いただきました。まずは見積もりをいただいて、
家族と相談してから決めたいと思います。現地調査の日程を調整させてください」

2. 現地調査当日の確認事項

  • 調査箇所の写真を撮ってもらう
  • 不具合箇所の原因説明を求める
  • 複数の工法がある場合は、それぞれのメリット・デメリットを聞く

3. 見積もり受領後の交渉

  • 不明な項目は遠慮なく質問
  • 他社の良い提案は「〇〇という提案もあったが、御社ならどうするか」と聞く
  • 最終的に「家族と相談して〇日までに返答します」と期限を切る

STEP3:業者選定から契約まで

1. 比較検討のポイント

  • 価格だけでなく、提案内容の充実度を重視
  • 保証期間とアフターサービスの手厚さを評価
  • 担当者との相性も重要な要素

2. 最終交渉のテクニック

  • 「A社は〇〇込みでこの価格だったが」と具体的に交渉
  • 支払い条件の調整(完全後払いが理想)
  • 工期の確約と遅延時のペナルティ設定

3. 契約時の注意点

  • 契約書は必ず持ち帰って確認
  • クーリングオフの説明があるか確認
  • 工事内容変更時の取り決めを明文化

よくある質問(Q&A)

Q1:リショップナビの利用に費用はかかりますか?

A:利用者側は完全無料です。 相談、見積もり依頼、業者紹介、すべて無料で利用できます。ただし、前述の通り、業者側が支払う手数料が工事費に含まれている可能性はあります。

Q2:必ず契約しなければいけませんか?

A:契約の義務は一切ありません。 見積もりを取った後、全ての業者を断っても問題ありません。「予算が合わなかった」「時期を見送ることにした」など、理由は何でも構いません。

Q3:個人情報はどこまで提供する必要がありますか?

A:最低限、以下の情報が必要です。

  • 名前(ニックネーム不可)
  • 電話番号(連絡用)
  • メールアドレス
  • 工事予定の住所(市区町村まで)

詳細な住所は、現地調査を依頼する業者にのみ伝えれば大丈夫です。

Q4:火災保険は使えますか?

A:自然災害による損害なら使える可能性があります。

【適用可能な例】

  • 台風による屋根の破損
  • 雹(ひょう)による外壁の損傷
  • 大雪による雨樋の破損

【適用不可の例】

  • 経年劣化による損傷
  • 施工不良による不具合

ただし、「火災保険で無料修理」を謳う業者には要注意。保険金詐欺に巻き込まれるリスクがあります。

Q5:使える補助金や助成金はありますか?

A:自治体によって様々な補助制度があります。

【代表的な補助金】

  • 住宅省エネ2024キャンペーン:断熱リフォームで最大200万円
  • 介護保険の住宅改修費:バリアフリー工事で最大20万円
  • 自治体独自の補助金:外壁塗装で10〜30万円(要確認)

リショップナビでも補助金に詳しい業者を紹介してもらえるので、相談時に聞いてみましょう。

Q6:工事中は家にいないといけませんか?

A:基本的に不要ですが、立ち会いが必要な場面もあります。

【立ち会いが必要な場面】

  • 着工前の最終確認
  • 中間検査(構造に関わる部分)
  • 完工検査
  • 色決めなどの重要な決定時

日中不在の場合は、鍵の管理方法を事前に相談しておきましょう。

Q7:職人さんへのお茶出しは必要ですか?

A:現在は不要とする業者がほとんどです。

コロナ禍以降、衛生面への配慮から断る職人さんが増えました。どうしても気になる場合は、ペットボトルの差し入れ程度で十分です。

Q8:近隣への挨拶はどうすればいいですか?

A:業者と一緒に行うのがベストです。

工事の1週間前までに、両隣・向かい・裏の家には挨拶しましょう。業者が挨拶用のタオルを用意してくれることが多いです。

【挨拶時に伝える内容】

  • 工事期間(開始日と終了予定日)
  • 工事時間(通常8:00〜17:00)
  • 工事内容(騒音や臭いが出る可能性)
  • 緊急連絡先(業者の担当者)

Q9:相見積もりは何社取るべきですか?

A:3〜4社が適切です。

2社では比較材料が少なく、5社以上は対応が大変で、かえって判断が難しくなります。リショップナビの「最大5社」も、実際は3〜4社に収めるのが現実的です。

Q10:リショップナビ以外も併用すべきですか?

A:工事規模によっては併用も有効です。

100万円以上の工事なら、他の一括見積もりサイトや、直接気になる業者にも声をかけることで、より良い条件を引き出せる可能性があります。

トラブル事例と回避方法

事例1:見積もりより大幅に高い請求

【実際のトラブル】

「80万円の見積もりで契約したのに、『追加工事が必要』と言われ、最終的に150万円請求された」

【原因】

  • 現地調査が不十分で、隠れた劣化を見落とした
  • 「追加工事の可能性」について事前説明がなかった
  • 追加工事の承認を口頭で行った

【回避策】

  1. 契約書に「追加工事が発生した場合は、必ず書面で承認を得る」と明記
  2. 追加工事の上限額を設定(例:見積もりの10%以内)
  3. 不測の事態に備えて、予算に20%の余裕を持つ

事例2:施工後すぐに不具合発生

【実際のトラブル】

「外壁塗装して1年で塗装が剥がれてきた。業者に連絡したら『保証対象外』と言われた」

【原因】

  • 下地処理の手抜き(高圧洗浄不足、下塗り省略)
  • 安価な塗料を使用(カタログと違う商品)
  • 天候を無視した施工(雨天や低温時の施工)

【回避策】

  1. 工程写真の提出を義務付ける(各工程5枚以上)
  2. 使用材料の空き缶を確認する
  3. 完工検査に第三者(建築士等)を同席させる

事例3:近隣トラブルで関係悪化

【実際のトラブル】

「工事の騒音と塗料の飛散で隣家からクレーム。その後、近所付き合いがギクシャクしている」

【原因】

  • 事前の挨拶不足
  • 養生の不備
  • 作業時間の不徹底(早朝・夜間作業)

【回避策】

  1. 工事損害保険に加入している業者を選ぶ
  2. 養生の範囲を隣地境界から1m以上確保
  3. 苦情窓口を明確にし、即座に対応する体制を作る

まとめ:リショップナビを賢く活用するために

リショップナビの本質的な価値

リショップナビは「情報の非対称性を解消するツール」です。リフォーム業界は専門性が高く、一般消費者には適正価格や工事内容の良し悪しが判断しづらい。その情報格差を、複数社の見積もりと専門スタッフのサポートで埋めるのが、このサービスの本質的な価値です。

成功のための5つのポイント

  1. 受け身にならない:紹介された業者を鵜呑みにせず、自分でも調査する
  2. 相場感を持つ:事前リサーチで適正価格を把握しておく
  3. 比較軸を明確に:価格だけでなく、提案力、実績、保証を総合的に評価
  4. 交渉を恐れない:相見積もりを武器に、より良い条件を引き出す
  5. 記録を残す:やり取りは全てメールか書面で残し、トラブルに備える

最後に:あなたに最適な選択とは

リショップナビが適している場合:

  • リフォームが初めてで、何から始めればいいか分からない
  • 複数社を効率的に比較したい
  • 専門家のアドバイスを受けながら進めたい
  • 地方在住で、業者の選択肢が限られている

直接業者を探すべき場合:

  • 既に信頼できる業者の心当たりがある
  • 特殊な工法や高度な技術が必要
  • 時間をかけてじっくり選びたい
  • 営業電話を絶対に避けたい

【専門家からの最終アドバイス】

リフォームは、あなたとご家族の大切な暮らしを左右する重要な決断です。リショップナビのようなサービスは、あくまで「業者選びの入口」に過ぎません。

最も大切なのは、紹介された業者との直接のコミュニケーションです。見積もりの数字だけでなく、担当者の人柄、提案の丁寧さ、あなたの要望への理解度など、総合的に判断してください。

そして何より、「この人になら我が家を任せられる」という直感を大切にしてください。その直感は、往々にして正しいものです。

良いリフォームは、単に家を新しくするだけでなく、家族の笑顔と幸せな思い出を増やしてくれます。この記事が、あなたの理想のリフォーム実現への第一歩となることを、心から願っています。


【追記】もし迷ったら

それでも判断に迷う場合は、地域の建築士会や消費生活センターに相談するのも一つの方法です。第三者の専門家の意見を聞くことで、より確実な判断ができるでしょう。

リフォームは大きな買い物です。焦らず、納得いくまで検討して、後悔のない選択をしてください。あなたの住まいが、より快適で安心できる空間になることを応援しています。