リショップナビの口コミから見えた真実|一級建築士が徹底検証する、後悔しないリフォーム会社選びの全て

こんにちは。一級建築士として10年間現場に携わり、現在は住まいメディアの編集者をしている田中と申します。

5年前、私自身が自宅のリフォームで、相見積もりを取らずに契約寸前まで行き、危うく高額な請求をされそうになった経験があります。その時の悔しさと反省から、「リフォームでの後悔をゼロにしたい」「家を通じて家族の毎日を笑顔にしたい」という想いで、今この記事をお届けしています。

築15年を過ぎた我が家のキッチンから立ち上る湯気を見ながら、「そろそろ何とかしないと…」と思われているあなた。訪問販売の営業マンの甘い言葉に心が揺れつつも、「本当に信頼できるのだろうか」と不安を抱えているあなた。

そんなあなたの心に寄り添いながら、今回は「リショップナビ」という人気のリフォーム会社紹介サービスについて、実際の利用者の口コミを徹底分析し、メリットとデメリットを包み隠さずお伝えします。

  1. なぜリショップナビの口コミを調べる必要があるのか
    1. リショップナビとは何か?基本的な仕組みを理解する
  2. 実際の利用者は何を感じている?リショップナビの口コミを徹底分析
    1. 【プラス評価の口コミ】利用者が実感したメリット
    2. 【マイナス評価の口コミ】利用者が感じた不満や課題
  3. 口コミから見えた真実|リショップナビのメリット・デメリット完全解析
    1. 【メリット】リショップナビを利用する本当の価値
    2. 【デメリット】利用前に知っておくべき課題と限界
  4. 競合サービス「ホームプロ」との詳細比較
    1. サービスの基本構造の違い
    2. アドバイザーサポート体制の比較
    3. 費用対効果の比較
  5. 一級建築士が教える|リショップナビを賢く利用する7つのポイント
    1. 1. 申し込み前の準備を怠らない
    2. 2. アドバイザーとの相談を最大限活用する
    3. 3. 紹介された業者の情報を必ず自分でも調べる
    4. 4. 見積もり比較の際の注意点
    5. 5. 契約前の最終確認事項
    6. 6. 工事期間中のコミュニケーション
    7. 7. 完成後の対応
  6. 失敗事例から学ぶ|こんな使い方は危険です
    1. 事例1:アドバイザーの言葉を鵜呑みにして判断力を失った
    2. 事例2:比較せずに最初の業者で決めてしまった
    3. 事例3:アフターサービスを軽視した
  7. 口コミだけではわからない|業界人が明かすリショップナビの裏側
    1. 業者側から見たリショップナビ
    2. サービス運営側の事情
  8. リフォーム成功のための業者選び|リショップナビ以外の選択肢も考える
    1. 地域密着型業者の探し方
    2. 建築士との連携という選択肢
    3. 直接業者に依頼するメリット・デメリット
  9. 今日からできる|後悔しないリフォーム準備の始め方
    1. Phase1:情報収集と準備(1〜2ヶ月)
    2. Phase2:業者探しと比較検討(1〜2ヶ月)
    3. Phase3:契約と工事(2〜6ヶ月)
  10. まとめ|あなたの理想の暮らしを実現するために
    1. 最後に、私からのメッセージ
    2. 次のアクション

なぜリショップナビの口コミを調べる必要があるのか

朝食の支度をしながら、「新しいキッチンだったらもっと料理が楽しくなるのに…」と考えたことはありませんか?お風呂で一日の疲れを癒そうと思っても、古い浴室では心から リラックスできない。そんな日々の小さなストレスが積み重なって、「リフォームしたい」という気持ちが生まれているのではないでしょうか。

しかし、リフォームは人生で何度も経験するものではありません。費用は数百万円から時には1000万円を超えることもあり、失敗すれば家計に大きな打撃を与えるだけでなく、毎日の生活の質にも影響します。

だからこそ、リフォーム会社選びは慎重になって当然です。そして、その選択の第一歩として、多くの方が「リショップナビ」のような仲介サービスを検討されているのが現実です。

リショップナビとは何か?基本的な仕組みを理解する

リショップナビは、株式会社じげんが運営するリフォーム会社紹介サービスです。利用者がリフォーム内容や予算、地域などの条件を入力すると、条件に合った複数の施工会社を無料で紹介してくれるというものです。

「無料で複数の会社を紹介してもらえるなら、使わない手はない」と思われるかもしれません。確かに、自分で一社一社リフォーム会社を探し、連絡を取り、条件を伝える手間を考えれば、大幅な時短になります。

しかし、ここで一度立ち止まって考えてみてください。「なぜ無料なのか?」「どうやって収益を上げているのか?」この疑問を持つことが、賢いリフォーム計画の第一歩なのです。

実際の利用者は何を感じている?リショップナビの口コミを徹底分析

【プラス評価の口コミ】利用者が実感したメリット

まずは、リショップナビを実際に利用して満足された方の声から見ていきましょう。

「複数社の比較ができて安心でした」(40代女性・キッチンリフォーム)

「一人で複数のリフォーム会社に連絡を取るのは大変だと思っていましたが、リショップナビを通じて3社紹介してもらえました。見積もりの内容も、A社は○○万円、B社は○○万円と明確で、なぜその金額になるのかも丁寧に説明してもらえました。最終的に中間の価格を提示したB社に決めましたが、他社の見積もりがあったからこそ、適正価格だと確信できました。」

この口コミから読み取れるのは、相見積もりの重要性です。私自身、自宅リフォームで失敗しかけた時も、複数社の見積もりを取っていれば防げた問題でした。リショップナビのようなサービスの最大のメリットは、この「比較検討」を手軽に行えることにあります。

「アドバイザーのサポートが心強かった」(50代男性・浴室リフォーム)

「リフォームは初めてで、何から始めればいいかわからない状態でした。リショップナビのアドバイザーさんが、工事の流れや注意点、業者選びのポイントまで丁寧に教えてくれて、本当に助かりました。『この質問は業者さんに必ず確認してください』と具体的なアドバイスもくれて、素人の私でも安心して進められました。」

リフォーム業界に詳しくない一般の方にとって、専門知識を持ったアドバイザーの存在は確かに心強いものです。特に、「どんな質問をすればいいかわからない」という不安を解消してくれるのは大きなメリットでしょう。

「しつこい営業電話がなくて良かった」(30代女性・外壁塗装)

「以前、別のサービスを使った時は、登録後すぐに複数の業者から営業電話がかかってきて困りました。リショップナビは、紹介された会社以外からの連絡はなく、自分のペースで検討できました。」

この点は、利用者にとって非常に重要なポイントです。リフォームという大きな買い物だからこそ、冷静に判断する時間は必要です。

【マイナス評価の口コミ】利用者が感じた不満や課題

一方で、リショップナビに対して不満を感じた利用者の声も存在します。これらの声にこそ、サービスの本質的な課題が隠れています。

「紹介された業者の質にばらつきがあった」(40代男性・フルリフォーム)

「3社紹介してもらいましたが、1社は見積もりが他社より100万円以上高く、説明も曖昧でした。なぜこの業者を紹介したのか疑問に思いました。結果的に良い業者にも出会えましたが、最初からもう少し厳選してもらえたら時間の無駄がなかったと思います。」

この口コミが示すのは、紹介される業者の質の管理という課題です。リショップナビのようなプラットフォームでは、登録業者の質を完全にコントロールするのは困難な面があります。

「工事後のトラブル対応が不十分だった」(50代女性・水回りリフォーム)

「工事完了後に不具合が見つかったとき、リショップナビに相談しましたが、『直接業者さんと話し合ってください』と言われ、結局自分で解決するしかありませんでした。紹介するだけでなく、最後まで責任を持ってもらいたかったです。」

これは非常に重要な指摘です。リフォーム工事は、完成後の保証やアフターサービスが極めて重要であり、仲介業者がどこまで関与してくれるのかは事前に確認すべき項目です。

「手数料が工事費に上乗せされている気がする」(30代男性・キッチンリフォーム)

「リショップナビ経由で契約した業者の見積もりと、後で個別に依頼した業者の見積もりを比較すると、前者の方が高かった。無料と言っても、結局は工事費に手数料が含まれているのではないかと感じました。」

この点については、サービスの収益構造を理解する必要があります。「無料」の裏側にあるコスト構造を知ることで、より賢い判断ができるようになります。

口コミから見えた真実|リショップナビのメリット・デメリット完全解析

【メリット】リショップナビを利用する本当の価値

1. 初心者にとっての安心感と情報提供

リフォーム初心者にとって、リショップナビ最大のメリットは「道しるべ」としての機能です。

私の経験上、リフォームで失敗する方の多くは、「何を質問すればいいかわからない」「相場がわからない」という情報不足が原因です。リショップナビのアドバイザーは、こうした基本的な疑問に答えてくれる存在として価値があります。

例えば、キッチンリフォームを検討している場合、

  • 現在のキッチンの問題点の整理方法
  • 予算に応じた工事範囲の優先順位
  • 工事期間中の仮設キッチンの準備
  • 近隣への挨拶のタイミング

といった、実際のリフォーム経験者でなければわからない実務的なアドバイスを得られる可能性があります。

2. 複数社比較の効率化

個人でリフォーム会社を探し、連絡を取り、現地調査の日程を調整し、見積もりを依頼する作業は、想像以上に手間がかかります。特に、平日働いている方にとって、複数社との調整は大きな負担です。

リショップナビを利用すれば、一度の申し込みで複数社に情報が伝わり、効率的に比較検討を進められます。この「時短効果」は、忙しい現代人にとって確かな価値と言えるでしょう。

3. 一定の業者スクリーニング機能

完璧とは言えませんが、リショップナビには登録業者に対する一定の審査基準があります。全く審査のない状態で業者を探すよりも、最低限のスクリーニングがかかっているという安心感は存在します。

ただし、この点については過信は禁物です。審査基準の詳細は公開されておらず、またユーザーの口コミを見る限り、業者の質にはばらつきがあるのが現実です。

【デメリット】利用前に知っておくべき課題と限界

1. 業者選定の主導権を握れない

リショップナビを利用する場合、紹介される業者を選ぶ主導権は基本的にリショップナビ側にあります。あなたの条件に「合いそうな」業者を紹介してもらえますが、地域で最も評判の良い業者や、あなたの理想に最も近い業者が必ず紹介されるとは限りません。

私が現場監督時代に見てきた優良業者の中には、こうした仲介サービスに登録していない会社も多くありました。職人気質で、口コミだけで十分な仕事を確保している会社は、仲介手数料を嫌って登録しないケースが少なくありません。

2. コスト構造の不透明性

「無料」と謳われていますが、ビジネスモデルを考えれば、リショップナビは紹介手数料で収益を上げています。この手数料は、最終的には工事費に反映される可能性があります。

直接業者に依頼した場合と比較して、リショップナビ経由の見積もりが高くなるケースがあるという口コミは、この構造を反映していると考えられます。

3. アフターサービスの責任範囲が曖昧

リフォーム工事において最も重要なのは、完成後の保証とアフターサービスです。施工会社が倒産した場合や、保証期間内の不具合対応において、リショップナビがどこまで責任を持つのかは明確ではありません。

実際の口コミでも、「トラブル時の対応が不十分だった」という声があることから、この点は利用前に十分確認する必要があります。

競合サービス「ホームプロ」との詳細比較

リフォーム会社紹介サービスを検討する際、リショップナビと並んでよく名前が挙がるのが「ホームプロ」です。両者の違いを理解することで、あなたにとって最適な選択ができるでしょう。

サービスの基本構造の違い

リショップナビの特徴

  • 電話での相談サポート重視
  • アドバイザーによる手厚いフォロー
  • 比較的短期間での業者紹介

ホームプロの特徴

  • 匿名での業者とのやり取りが可能
  • より多くの業者からの提案を受けられる
  • 利用者による業者評価システムが充実

アドバイザーサポート体制の比較

ここがリショップナビの最大の特徴と言えるでしょう。

リショップナビでは、専任のアドバイザーが電話でサポートしてくれます。リフォーム初心者にとって、「分からないことを気軽に聞ける相手」がいることの安心感は大きいものです。

一方、ホームプロは基本的にWebベースでのやり取りが中心となり、より「自主的」な利用者に向いているサービスと言えます。

どちらが良いかの判断基準

以下のような方にはリショップナビが向いています:

  • リフォームが全く初めてで不安が大きい
  • 電話でのサポートを重視したい
  • 手厚いフォローを受けながら進めたい

以下のような方にはホームプロが向いています:

  • ある程度自分で調べて判断したい
  • より多くの選択肢から選びたい
  • プライバシーを重視したい(匿名でのやり取り)

費用対効果の比較

両サービスとも利用者からは無料ですが、最終的な工事費への影響は気になるところです。

私が調査した範囲では、どちらのサービスも同様の手数料構造を持っており、工事費への影響も大きな差はないと考えられます。むしろ、紹介される業者の質や、自分の条件に合った業者に出会えるかどうかの方が重要でしょう。

一級建築士が教える|リショップナビを賢く利用する7つのポイント

私の専門知識と実際の失敗経験を踏まえ、リショップナビを利用する際の具体的なポイントをお教えします。

1. 申し込み前の準備を怠らない

リフォームの目的を明確にする

単に「古くなったから」ではなく、

  • 料理の時間を短縮したい
  • 家族とのコミュニケーションを増やしたい
  • バリアフリーにして将来に備えたい

など、具体的な目的を整理してください。この明確さが、最適な業者とのマッチングにつながります。

予算の上限を決めておく

「できるだけ安く」では業者も提案しにくいものです。

  • 絶対に超えてはいけない上限
  • 理想的な予算
  • 最低限必要な工事範囲

この3段階で整理しておくと、有意義な相談ができます。

2. アドバイザーとの相談を最大限活用する

遠慮なく基本的なことから質問する

「こんなこと聞いても大丈夫かな」と思うようなことほど、実は重要だったりします。

例えば:

  • 工事期間中、どこで料理すればいいのか
  • 近隣への挨拶はいつ、どのようにすればいいのか
  • 追加工事が発生する可能性はどのくらいあるのか

業者への質問リストを一緒に作成してもらう

アドバイザーに、「業者さんに確認すべき質問リスト」を作成してもらいましょう。専門家の視点から、あなたが思いつかない重要なポイントを教えてもらえるはずです。

3. 紹介された業者の情報を必ず自分でも調べる

インターネットでの評判検索

業者名で検索し、

  • 公式サイトの施工事例
  • Google マップの口コミ
  • 住宅関連の口コミサイト

などを確認してください。

建設業許可の確認

国土交通省の「建設業者検索システム」で、正式な許可を得ている業者かどうか確認できます。これは絶対に欠かせない確認事項です。

4. 見積もり比較の際の注意点

同じ条件で比較する

見積もりを依頼する際は、全ての業者に同じ条件を伝えることが重要です。条件が異なれば、金額を比較しても意味がありません。

内訳の詳細を必ず確認する

「工事一式 ○○万円」という表記は要注意です。何がどこまで含まれているのか、追加の可能性がある部分はないか、詳細に確認してください。

アフターサービスの内容も比較対象に

金額だけでなく、

  • 保証期間
  • 保証内容
  • 定期点検の有無
  • 緊急時の対応体制

なども重要な比較要素です。

5. 契約前の最終確認事項

工事内容の詳細な書面確認

口約束は後々トラブルの元です。工事内容、使用材料、工期、保証内容などは全て書面で確認してください。

近隣対応の確認

工事による騒音や振動、車両の駐車など、近隣への影響について事前に確認し、対応方法を決めておきましょう。

6. 工事期間中のコミュニケーション

進捗確認の頻度を決める

週に1度など、定期的な進捗確認の機会を設けてもらいましょう。問題の早期発見・対応につながります。

変更事項は即座に書面で確認

工事中の変更や追加は、口約束ではなく必ず書面で確認してください。

7. 完成後の対応

完成検査の立ち会い

必ず立ち会って、細かな部分まで確認してください。後から気づいた不具合は、保証対象外となる可能性があります。

保証書類の整理

工事完了後に受け取る保証書や取扱説明書は、大切に保管してください。

失敗事例から学ぶ|こんな使い方は危険です

私がこれまで見てきた中で、リショップナビの利用で失敗したケースをご紹介します。

事例1:アドバイザーの言葉を鵜呑みにして判断力を失った

状況 Aさん(40代女性)は、リフォーム知識がないことを不安に思い、アドバイザーの提案を全て受け入れてしまいました。

問題点

  • 自分の家族の生活スタイルを伝えていなかった
  • 予算の上限を明確にしていなかった
  • 紹介された業者の評判を自分で調べなかった

結果 希望とは異なる仕様のキッチンになり、予算も大幅にオーバーしてしまいました。

教訓 アドバイザーは確かに専門知識を持っていますが、あなたの家族のことを一番よく知っているのはあなた自身です。アドバイスは参考にしつつ、最終的な判断は必ず自分で行いましょう。

事例2:比較せずに最初の業者で決めてしまった

状況 Bさん(50代男性)は、最初に紹介された業者の営業担当者の人柄が良かったため、他の業者と比較せずに契約してしまいました。

問題点

  • 相見積もりを取らなかった
  • 工事内容の詳細を十分確認しなかった
  • 相場価格を調べていなかった

結果 工事後に近所で同様の工事をした家庭と比較したところ、50万円以上高い金額だったことが判明しました。

教訓 人柄の良さと技術力・価格の適正さは別問題です。最低でも3社は比較検討することをお勧めします。

事例3:アフターサービスを軽視した

状況 Cさん(30代夫婦)は、価格の安さを重視して業者を選び、保証内容を十分確認しませんでした。

問題点

  • 保証期間・内容を詳しく確認しなかった
  • 業者の継続性(倒産リスク)を考慮しなかった
  • リショップナビのアフターサポート範囲を確認しなかった

結果 工事完了1年後に不具合が発生したが、業者が廃業していて対応してもらえませんでした。

教訓 リフォームは完成がゴールではありません。10年、20年と使い続けることを考えて、アフターサービスの充実した業者を選ぶことが重要です。

口コミだけではわからない|業界人が明かすリショップナビの裏側

業者側から見たリショップナビ

建設業界に長く身を置く立場から、リショップナビに登録している業者側の事情もお伝えします。

登録業者の選定基準

リショップナビの登録審査は確かに存在しますが、その基準は必ずしも「技術力の高さ」や「顧客満足度の高さ」だけではありません。

むしろ、

  • 安定した施工能力(一定数の案件をこなせる体制)
  • 継続的な広告費の支払い能力
  • 迅速な見積もり対応能力

といった、「ビジネスパートナーとして付き合いやすいかどうか」という観点も重視されているのが実情です。

手数料の影響

リショップナビから紹介を受けた案件では、業者は手数料を支払います。この手数料は工事費の数パーセントから十数パーセントと言われており、この分は最終的に工事費に影響する可能性があります。

良心的な業者は利益を削って対応しますが、そうでない業者は工事費に上乗せする場合もあります。

優良業者が登録しない理由

実は、本当に腕の良い職人や、地域で評判の高い業者の中には、こうした仲介サービスに登録していない場合が少なくありません。

その理由は:

  • 口コミだけで十分な仕事量を確保できている
  • 手数料を嫌う
  • 直接お客様と向き合いたいという職人気質
  • 仲介業者の営業ペースに合わせたくない

このため、リショップナビで紹介される業者が必ずしも地域最高レベルとは限らないのです。

サービス運営側の事情

収益構造の実際

リショップナビの主な収入源は、加盟業者からの紹介手数料です。このため、「多くの案件を成約させること」が会社の利益に直結します。

この構造が必ずしも悪いわけではありませんが、「利用者の満足度」と「会社の利益」が常に一致するとは限らないことは理解しておく必要があります。

アドバイザーの立場

リショップナビのアドバイザーは、確かにリフォームに関する一定の知識を持っていますが、その多くは「営業職」であり、現場での施工経験を持つ技術者ではありません。

彼らのアドバイスは参考になりますが、技術的な詳細や、実際の工事で起こりがちな問題については、現場経験者や有資格者に相談することをお勧めします。

リフォーム成功のための業者選び|リショップナビ以外の選択肢も考える

地域密着型業者の探し方

1. 近隣の施工事例を探す

散歩がてら近所を歩いて、素敵にリフォームされた家を見つけたら、思い切って声をかけてみてください。多くの方は、良い業者を教えてくれるものです。

2. 地域の建材店に相談する

地域の建材店は、多くの業者と取引があり、どの業者が信頼できるかを知っています。建材店の紹介で良い業者に出会えることも多いです。

3. 住宅展示場での情報収集

住宅展示場では、地域の優良リフォーム業者の情報も得られます。新築だけでなく、リフォーム相談も受け付けているハウスメーカーもあります。

建築士との連携という選択肢

大規模なリフォームや間取り変更を伴う工事の場合、最初に建築士に相談するという選択肢もあります。

建築士に相談するメリット

  • 法規制のチェック
  • 構造安全性の確認
  • 設計図面の作成
  • 工事監理による品質確保

費用対効果の考え方

建築士への報酬は発生しますが、設計ミスや手抜き工事を防ぐことができれば、結果的にコストパフォーマンスは高くなります。

直接業者に依頼するメリット・デメリット

メリット

  • 仲介手数料分のコスト削減
  • 業者との直接的なコミュニケーション
  • より柔軟な対応の可能性

デメリット

  • 業者探しの手間
  • 比較検討の負担
  • 初心者には情報不足のリスク

今日からできる|後悔しないリフォーム準備の始め方

Phase1:情報収集と準備(1〜2ヶ月)

家族会議で要望を整理する

週末を利用して、家族全員でリフォームへの要望を話し合ってください。

  • 現在の住まいの不満点
  • 理想の暮らし方
  • 絶対に譲れない条件
  • あったら嬉しい条件

これらを付箋紙に書き出して、優先順位をつけてみましょう。

予算の上限を決める

  • 住宅ローンの残高
  • 現在の貯蓄額
  • 月々の返済可能額

これらを考慮して、現実的な予算を設定してください。

情報収集を始める

  • 雑誌やWebサイトで事例を見る
  • ショールームを見学する
  • 近所のリフォーム現場を観察する

Phase2:業者探しと比較検討(1〜2ヶ月)

複数のルートで業者候補を探す

リショップナビだけでなく、

  • 地域の建材店への相談
  • 知人からの紹介
  • インターネットでの検索
  • 住宅展示場での相談

など、複数のルートを使って候補を絞り込んでください。

見積もり比較の実施

最低3社、できれば5社から見積もりを取得し、

  • 工事内容の詳細
  • 使用材料の仕様
  • 工期とスケジュール
  • 保証内容
  • アフターサービス

を総合的に比較してください。

Phase3:契約と工事(2〜6ヶ月)

契約内容の最終確認

契約書にサインする前に、

  • 工事内容の詳細
  • 追加工事の可能性と条件
  • 支払い条件
  • 保証内容
  • 工期と遅延時の対応

を全て書面で確認してください。

工事期間中のコミュニケーション

  • 定期的な進捗確認
  • 問題があった場合の迅速な相談
  • 近隣への配慮

これらを心がけて、スムーズな工事進行を心がけましょう。

まとめ|あなたの理想の暮らしを実現するために

ここまで、リショップナビの口コミから見えた真実と、賢い利用方法について詳しくお伝えしてきました。

リショップナビは確かに便利なサービスですが、万能ではありません。大切なのは、サービスの特徴を理解した上で、あなたの状況に合った使い方をすることです。

最後に、私からのメッセージ

5年前、私自身がリフォームで失敗しかけた時、「もっと慎重に業者を選べば良かった」「もっと勉強してから進めれば良かった」と後悔しました。

でも、その経験があったからこそ、今こうして皆さんに情報をお伝えできています。失敗を恐れすぎて何も行動しないより、正しい知識を持って一歩ずつ進んでいくことが大切です。

あなたの家族が毎日笑顔で過ごせる住まいを実現するために、この記事が少しでもお役に立てれば幸いです。

次のアクション

この記事を読んでいただいた今、「まずは何から始めよう」と思われているのではないでしょうか。

おすすめの最初の一歩は:

  1. 家族会議を開く:理想の暮らしについて話し合う
  2. 予算の整理:現実的な投資可能額を計算する
  3. 情報収集開始:ショールーム見学や事例研究を始める

そして、ある程度方向性が見えてきたら、リショップナビも含めた複数のルートで業者探しを始めてください。

リフォームは、単なる住宅の改修ではありません。あなたと家族の、これからの人生をより豊かにするための投資です。

慎重に、でも前向きに、理想の住まいづくりを進めていってください。あなたの挑戦を、心から応援しています。


このメディアでは、住まいに関する様々な情報を、専門家の視点と実体験を交えてお伝えしています。他の記事もぜひご覧ください。皆様の住まいづくりが成功することを願っています。