ユニットバス TOTO vs LIXIL 完全比較ガイド|現場経験10年の一級建築士が教える、後悔しない選び方

  1. はじめに|なぜTOTOとLIXILで迷うのか?
  2. 第1章|TOTO vs LIXIL:基本情報と企業の特徴
    1. TOTOの特徴|技術革新で業界をリードする老舗メーカー
    2. LIXILの特徴|デザインと機能のバランスを重視する統合メーカー
    3. 両社の市場でのポジション
  3. 第2章|機能面での徹底比較|どちらが本当に使いやすい?
    1. 断熱性能の比較|光熱費に直結する重要ポイント
    2. 清掃性能の比較|毎日のお手入れが楽になるのは?
    3. 節水性能の比較|環境にもお財布にも優しいのは?
  4. 第3章|価格帯別商品ラインナップ比較
    1. エントリーモデルの比較(50万円~80万円)
    2. ミドルクラスの比較(80万円~120万円)
    3. ハイエンドモデルの比較(120万円~200万円)
  5. 第4章|デザイン性の徹底比較|美しいバスルームはどちら?
    1. カラーバリエーションの比較
    2. 空間デザインの考え方
  6. 第5章|実際の使用感レビュー|現場で聞いた本音の評価
    1. TOTOユーザーの生の声
    2. LIXILユーザーの生の声
    3. 専門家としての総合評価
  7. 第6章|工事・施工面での比較|現場での違いとは?
    1. 施工性の違い
    2. アフターサービス・保証の比較
  8. 第7章|コストパフォーマンス分析|長期的に見てお得なのは?
    1. 初期費用の比較
    2. ランニングコストの比較
    3. 15年間のトータルコスト試算
  9. 第8章|ショールーム訪問のポイント|失敗しない選び方
    1. 事前準備のポイント
    2. TOTOショールームでの確認ポイント
    3. LIXILショールームでの確認ポイント
    4. 営業担当者との効果的な相談方法
  10. 第9章|設置工事の流れと注意点|トラブルを避けるために
    1. 工事前の準備段階
    2. 工事中の注意点
    3. 工事完了後のチェックポイント
  11. 第10章|メンテナンスと長期使用のコツ
    1. 日常のお手入れ方法
    2. 長期メンテナンス計画
    3. 故障・トラブル時の対応
  12. 第11章|専門家が教える最終的な選び方
    1. 家族構成別おすすめ提案
    2. 予算別最適選択ガイド
    3. 住宅タイプ別選択指針
  13. 第12章|よくある質問と専門家回答
    1. 価格・費用に関するQ&A
    2. 機能・性能に関するQ&A
    3. 施工・工事に関するQ&A
    4. メンテナンス・アフターサービスに関するQ&A
  14. 第13章|まとめ|あなたに最適な選択をするために
    1. 判断軸の整理
    2. ライフステージ別推奨選択
    3. 住宅条件別推奨選択
    4. 私の最終的な提言
    5. 失敗しないための最終チェックリスト
  15. 第14章|実際の選択プロセス|ステップバイステップガイド
    1. ステップ1:情報収集と基本方針の決定
    2. ステップ2:ショールーム見学と体験
    3. ステップ3:業者選定と見積もり取得
    4. ステップ4:最終決定と契約
  16. 第15章|工事成功のための準備と心構え
    1. 工事開始前の準備
    2. 工事中の過ごし方とチェックポイント
    3. 工事完了時の検査とアフターフォロー
  17. 第16章|リフォーム後の生活|最大限に活用するために
    1. 新しいお風呂を使いこなすコツ
    2. 効果的なメンテナンススケジュール
    3. 長期的な資産価値向上
  18. おわりに|理想のバスライフの実現に向けて

はじめに|なぜTOTOとLIXILで迷うのか?

「お風呂のリフォームを考えているけれど、TOTOとLIXIL、どちらを選べばいいの?」

この質問は、私がリフォーム現場で最もよく受ける相談の一つです。どちらも日本を代表する水回りメーカーであり、品質の高さは折り紙付き。だからこそ、迷ってしまうのも当然のことなのです。

実際に私も5年前、自宅のお風呂をリフォームする際、この2社で最後まで悩みました。カタログを何度も見返し、ショールームにも足を運び、それでもなかなか決められずにいました。

そんな中で気づいたのは、「情報はたくさんあるけれど、本当に知りたいことが書かれていない」ということでした。例えば:

  • カタログには美しい写真が並んでいるけれど、実際の使い心地はどうなの?
  • 価格の違いは分かるけれど、その差額分の価値は本当にあるの?
  • 10年後、20年後のメンテナンスのことを考えると、どちらが良いの?

このような疑問に対して、現場を知る専門家として、そして実際にリフォームを体験した一人の施主として、率直にお答えしていきたいと思います。

第1章|TOTO vs LIXIL:基本情報と企業の特徴

TOTOの特徴|技術革新で業界をリードする老舗メーカー

TOTOは1917年創業の老舗企業で、「水まわりのTOTO」として100年以上の歴史を持ちます。特に技術開発への投資に積極的で、業界初の機能を次々と生み出してきました。

TOTOが誇る主要技術

  • 魔法びん浴槽:4時間後でも2.5℃以下しか温度が下がらない断熱技術
  • ほっカラリ床:独自の表面構造により、乾きやすく滑りにくい床材
  • お掃除ラクラク排水口:髪の毛が自然に中央に集まる構造

私が現場で見てきた限り、TOTOは「技術で課題を解決する」というアプローチが非常に強いメーカーです。例えば、お客様から「お風呂の床が滑りやすくて怖い」という相談があった際、TOTOの「ほっカラリ床」を提案すると、その効果に皆さん驚かれます。

LIXILの特徴|デザインと機能のバランスを重視する統合メーカー

一方のLIXILは、2011年にトステム、INAX、サンウェーブ、新日軽、東洋エクステリアが統合して誕生した比較的新しい会社です。しかし、母体となったINAXは1924年創業の老舗で、特にタイルや陶器の技術に長けています。

LIXILが得意とする分野

  • アクアセラミック:汚れが付きにくく、簡単な掃除で美しさを保つ表面処理技術
  • エコフルシャワー:節水しながらも満足感のある浴び心地を実現
  • デザインバリエーション:豊富な色柄と質感で、多様な空間作りに対応

現場での印象として、LIXILは「美しさと機能性の両立」を重視している印象が強いです。特に、奥様方からは「LIXILの方がおしゃれ」という声をよく聞きます。

両社の市場でのポジション

水回り設備の国内シェアを見ると、TOTOが約45%、LIXILが約30%となっており、この2社で市場の約75%を占めています。つまり、4軒に3軒は、どちらかのメーカーのお風呂を使っているということになります。

これは私たち専門家にとっても安心材料の一つです。なぜなら、シェアが高いということは、それだけ多くの施工実績があり、万が一のトラブル時にも対応力が期待できるからです。

第2章|機能面での徹底比較|どちらが本当に使いやすい?

断熱性能の比較|光熱費に直結する重要ポイント

お風呂の断熱性能は、快適性だけでなく光熱費にも大きく影響します。特に冬場の追い焚き回数を減らせるかどうかは、長期的な家計への影響も無視できません。

TOTOの断熱技術「魔法びん浴槽」

TOTOの魔法びん浴槽は、浴槽を断熱材で包み込む構造により、お湯の温度低下を大幅に抑制します。実際の数値として:

  • 4時間後の温度低下:2.5℃以下
  • 年間光熱費削減効果:約11,200円(ガス給湯の場合)
  • CO2削減効果:年間約154kg

私が施工を担当したお客様からは、「夜に入ったお風呂が、翌朝でもまだ温かい」という驚きの声をいただいたこともあります。特に、ご家族の入浴時間がバラバラなご家庭では、この効果を実感していただけることが多いです。

LIXILの断熱技術「サーモバスS」

LIXILも断熱性能には力を入れており、「サーモバスS」という技術を採用しています:

  • 4時間後の温度低下:約2.8℃
  • 年間光熱費削減効果:約9,800円(ガス給湯の場合)
  • 浴槽だけでなく、床や壁も含めた断熱設計

数値上はTOTOがわずかにリードしていますが、実際の使用感では、どちらも十分に高い断熱性能を実感できます。重要なのは、現在のお風呂と比較してどの程度改善されるかという点です。

清掃性能の比較|毎日のお手入れが楽になるのは?

毎日使うお風呂だからこそ、掃除のしやすさは非常に重要です。特に働く奥様方からは、「掃除が楽になるなら、少し高くても良い」という声をよく聞きます。

TOTOの清掃技術

  • ほっカラリ床:独自の表面構造により、水はけが良く乾燥しやすい
  • お掃除ラクラク排水口:髪の毛が自然に中央に集まり、除去が簡単
  • お掃除ラクラクほっカラリ床:汚れが付きにくく、スポンジで軽くこするだけで汚れが落ちる

実際に「ほっカラリ床」を採用されたお客様からは、「翌朝には床が乾いている」「カビが生えにくくなった」という喜びの声をいただいています。

LIXILの清掃技術

  • キレイサーモフロア:汚れが付きにくい特殊な表面処理
  • くるりんポイ排水口:渦流でゴミを中央に集める機構
  • まる洗いカラリ床:目地が少なく、汚れがたまりにくい構造

LIXILの特徴は、美観を保ちながら清掃性能も確保している点です。特に「まる洗いカラリ床」は、見た目の美しさと実用性を両立させた優れた技術だと思います。

節水性能の比較|環境にもお財布にも優しいのは?

水道代の節約は、長期的に見れば大きな差となります。また、環境意識の高まりから、節水性能を重視される方も増えています。

TOTOの節水技術

  • エアインシャワー:空気を含ませることで、節水しながらも満足感のある浴び心地
  • 節水効果:従来比約35%の節水
  • 年間節約効果:約14,600円(4人家族の場合)

LIXILの節水技術

  • エコフルシャワー:独自の技術で大粒の水滴を作り、節水と浴び心地を両立
  • 節水効果:従来比約48%の節水
  • 年間節約効果:約19,400円(4人家族の場合)

数値上はLIXILの方が節水効果が高いですが、実際の使用感では個人差があります。私がお客様に提案する際は、可能であればショールームで実際に体験していただくことをお勧めしています。

第3章|価格帯別商品ラインナップ比較

エントリーモデルの比較(50万円~80万円)

リフォーム予算を抑えたい方に人気のエントリーモデル。基本的な機能は備えつつ、コストパフォーマンスを重視した商品群です。

TOTO「WHシリーズ」

  • 価格帯:55万円~75万円(工事費別)
  • 主要機能:魔法びん浴槽、ほっカラリ床
  • 特徴:TOTOの基本技術を網羅したベーシックモデル

実際に「WHシリーズ」を採用されたお客様からは、「必要な機能は全て揃っている」「コストパフォーマンスが良い」という評価をいただいています。特に、魔法びん浴槽とほっカラリ床という主要技術が標準装備されているのは大きな魅力です。

LIXIL「アライズ」

  • 価格帯:52万円~78万円(工事費別)
  • 主要機能:サーモバスS、キレイサーモフロア
  • 特徴:豊富なデザインバリエーションが魅力

「アライズ」の特徴は、エントリーモデルでありながら、デザインの選択肢が豊富なことです。「予算は抑えたいけれど、見た目にもこだわりたい」という方には特にお勧めです。

ミドルクラスの比較(80万円~120万円)

最も人気の価格帯で、機能とデザインのバランスが取れた商品群です。多くのお客様がこの価格帯で検討されます。

TOTO「サザナ」

  • 価格帯:82万円~118万円(工事費別)
  • 主要機能:魔法びん浴槽、ほっカラリ床、エアインシャワー、調光調色システム
  • 特徴:快適性と利便性を追求したミドルクラスの人気モデル

「サザナ」は私が最もよく提案するモデルの一つです。特に調光調色システムは、「夜はリラックスした雰囲気で、朝は明るく爽やかに」といった使い分けができ、多くのお客様に喜ばれています。

LIXIL「リノビオV」

  • 価格帯:78万円~115万円(工事費別)
  • 主要機能:サーモバスS、まる洗いカラリ床、エコフルシャワー
  • 特徴:マンション向けに開発された省施工性の高いモデル

「リノビオV」は特にマンションリフォームで威力を発揮します。既存の配管を活かした設計により、工期短縮と工事費削減を実現できることが多いです。

ハイエンドモデルの比較(120万円~200万円)

最高級の機能とデザインを求める方向けの商品群。リフォームを機に、ワンランク上の入浴体験を求める方に人気です。

TOTO「シンラ」

  • 価格帯:125万円~195万円(工事費別)
  • 主要機能:ファーストクラス浴槽、肩楽湯、楽湯システム
  • 特徴:最上級の入浴体験を提供する最高級モデル

「シンラ」は文字通りTOTOの最高峰モデルです。特に「肩楽湯」は、肩や首を温めながらマッサージ効果も得られる画期的な機能で、「まるで温泉のような気分になれる」と大変好評です。

LIXIL「スパージュ」

  • 価格帯:120万円~188万円(工事費別)
  • 主要機能:アクアタワー、打たせ湯、ジェットバス機能
  • 特徴:多彩な入浴スタイルを楽しめる最上級モデル

「スパージュ」の最大の特徴は「アクアタワー」です。オーバーヘッドシャワー、ボディシャワー、打たせ湯という3つの水流を組み合わせて、自宅にいながらスパのような体験ができます。

第4章|デザイン性の徹底比較|美しいバスルームはどちら?

カラーバリエーションの比較

お風呂のデザインは、毎日の入浴時間の質を大きく左右します。特に女性の方からは、「せっかくリフォームするなら、おしゃれなお風呂にしたい」という声をよく聞きます。

TOTOのデザインアプローチ

TOTOは「シンプル・イズ・ベスト」を基調とした、飽きのこないデザインを得意としています:

  • 基本カラー:ホワイト系、ベージュ系、グレー系を中心とした上品な色調
  • アクセントパネル:木目調、石目調など、自然素材を模した質感
  • 特徴:長期間使用しても古さを感じさせない、普遍的な美しさ

実際に採用されたお客様からは、「10年経っても新築のような美しさ」「掃除をするたびに気持ちが良い」という声をいただいています。

LIXILのデザインアプローチ

LIXILは豊富なバリエーションと、トレンドを取り入れたデザインが特徴です:

  • 豊富なカラー展開:ベーシックカラーから個性的な色まで、幅広い選択肢
  • 質感バリエーション:マット仕上げ、光沢仕上げ、テクスチャー仕上げなど
  • 特徴:個性を表現できる多様性と、空間全体のコーディネート性

特に若いご夫婦からは、「LIXILの方がおしゃれな印象」「個性的なデザインが選べる」という評価をいただくことが多いです。

空間デザインの考え方

TOTOの空間設計

TOTOは機能性を重視した空間設計が特徴です:

  • ユニバーサルデザイン:年齢や身体能力に関わらず使いやすい設計
  • 収納計画:実用性を重視した効率的な収納配置
  • 照明計画:機能性と美観を両立した照明設計

現場で見ていると、TOTOのお風呂は「使いやすさが考え抜かれている」と感じます。特に高齢のご家族がいらっしゃるお客様からは、安全性の高さを評価していただくことが多いです。

LIXILの空間設計

LIXILは美観と機能性のバランスを重視した空間設計が特徴です:

  • デザイン性:見た目の美しさと空間の広がりを演出
  • カスタマイズ性:多様なオプションで個性的な空間作りが可能
  • トータルコーディネート:洗面台やトイレとの統一感を重視

特にデザインにこだわりのあるお客様からは、「空間全体がまとまって見える」「高級感がある」という評価をいただいています。

第5章|実際の使用感レビュー|現場で聞いた本音の評価

TOTOユーザーの生の声

リフォーム後のメンテナンスやアフターフォローでお客様のお宅を訪問する際、使用感について詳しくお聞きしています。TOTOを採用されたお客様からの代表的な声をご紹介します。

満足度の高い点

  • 「魔法びん浴槽の効果は本当にすごい。夜入ったお風呂が翌朝でも温かくて、光熱費も確実に下がった」(40代女性)
  • 「ほっカラリ床のおかげで、翌朝には床がサラサラになっている。カビの心配がなくなった」(50代女性)
  • 「掃除が本当に楽になった。特に排水口の髪の毛がきれいに集まるのには感動した」(30代女性)

改善を求める声

  • 「デザインがもう少しおしゃれだと良かった。機能は素晴らしいけれど、見た目がやや地味」(30代女性)
  • 「オプションが限られているので、個性を出しにくい」(40代男性)

LIXILユーザーの生の声

同様に、LIXILを採用されたお客様からの声もご紹介します。

満足度の高い点

  • 「見た目が本当におしゃれで、友人が来るたびに褒められる。毎日のお風呂タイムが楽しくなった」(30代女性)
  • 「エコフルシャワーの節水効果と浴び心地の両立が素晴らしい。水道代が目に見えて下がった」(40代男性)
  • 「カラーバリエーションが豊富で、洗面台との統一感も出せた」(50代女性)

改善を求める声

  • 「断熱性能がもう少し高いと良かった。TOTOと比べると、やはり少し温度が下がりやすい」(40代女性)
  • 「メンテナンスの際、部品の取り寄せに時間がかかることがある」(50代男性)

専門家としての総合評価

10年間で数百件のお風呂リフォームに携わってきた経験から、両社について率直な評価をお伝えします。

TOTO:技術力と信頼性のTOTO

  • 基本性能の高さは群を抜いている
  • 長期使用における耐久性と安定性が優秀
  • アフターサービスの対応が迅速で確実
  • デザイン面ではやや保守的

LIXIL:デザイン性と多様性のLIXIL

  • デザインバリエーションの豊富さは魅力的
  • 統合メーカーとしてのトータル提案力が高い
  • 新しい技術への取り組みが積極的
  • 基本性能はTOTOにわずかに劣る部分もある

第6章|工事・施工面での比較|現場での違いとは?

施工性の違い

リフォーム工事において、施工のしやすさは工期や工事費に直結する重要な要素です。現場監督として数多くの施工を見てきた経験から、両社の施工面での特徴をお伝えします。

TOTOの施工特性

TOTOの製品は、施工マニュアルが非常に詳細で、職人さんからの評価も高いです:

  • 組み立て性:部品の精度が高く、組み立て時の調整作業が少ない
  • 配管接続:給排水配管の接続が明確で、ミスが起きにくい
  • 工期:標準的な1616サイズで2~3日(解体・組み立て・仕上げ含む)
  • 職人評価:「TOTOは間違いがない」「安心して施工できる」という声が多い

実際の現場では、TOTOの製品は「想定通りに施工が進む」ことが多く、工期の遅れやトラブルが少ないのが特徴です。

LIXILの施工特性

LIXILは、特にマンションリフォームでの施工性に配慮した設計が特徴です:

  • 省施工性:既存配管を活かせる設計で、配管工事を最小限に抑制
  • 搬入性:狭い階段や廊下でも搬入しやすい分割構造
  • 工期:マンションリフォームで1~2日短縮できることが多い
  • 職人評価:「マンションでは使いやすい」「軽量で扱いやすい」という声

特にマンションの制約が厳しい現場では、LIXILの省施工性が大きなメリットとなることが多いです。

アフターサービス・保証の比較

長期間使用する設備だからこそ、アフターサービスの質は重要な選択基準となります。

TOTOのアフターサービス

  • 保証期間:本体2年、特殊機能部品1年
  • サービス網:全国約400のサービス拠点
  • 対応スピード:平均2~3日以内に訪問対応
  • 部品供給:製造中止後10年間の部品供給保証

実際にトラブル対応をお願いした際、TOTOのサービスマンは技術力が高く、迅速な解決をしてくれることが多いです。

LIXILのアフターサービス

  • 保証期間:本体2年、特殊機能部品1年
  • サービス網:全国約300のサービス拠点
  • 対応スピード:平均3~4日以内に訪問対応
  • 部品供給:製造中止後8年間の部品供給保証

LIXILも基本的なサービス体制は整っていますが、統合企業ということもあり、製品によって対応にばらつきがあることがあります。

第7章|コストパフォーマンス分析|長期的に見てお得なのは?

初期費用の比較

リフォーム費用は大きな出費となるため、同等機能での価格比較は重要な検討材料です。

同等グレードでの価格比較(1616サイズ、工事費込み)

エントリーモデル:

  • TOTO「WHシリーズ」:約95万円~115万円
  • LIXIL「アライズ」:約88万円~108万円
  • 価格差:LIXILが約7万円程度安い

ミドルクラス:

  • TOTO「サザナ」:約125万円~158万円
  • LIXIL「リノビオV」:約118万円~145万円
  • 価格差:LIXILが約7~13万円程度安い

ハイエンドモデル:

  • TOTO「シンラ」:約180万円~245万円
  • LIXIL「スパージュ」:約165万円~228万円
  • 価格差:LIXILが約15~17万円程度安い

全体的にLIXILの方が初期費用を抑えられる傾向にあります。

ランニングコストの比較

しかし、重要なのは初期費用だけではありません。15年~20年という長期使用を考えれば、ランニングコストも大きな要素となります。

光熱費比較(年間、4人家族想定)

断熱性能による光熱費削減効果:

  • TOTO魔法びん浴槽:年間約11,200円削減
  • LIXILサーモバスS:年間約9,800円削減
  • 年間差額:TOTOが約1,400円有利

節水性能による水道代削減効果:

  • TOTOエアインシャワー:年間約14,600円削減
  • LIXILエコフルシャワー:年間約19,400円削減
  • 年間差額:LIXILが約4,800円有利

トータルランニングコスト:

  • 年間差額:LIXILが約3,400円有利

15年間のトータルコスト試算

初期費用とランニングコストを合わせた、15年間のトータルコストを試算してみましょう(ミドルクラス同等品で比較)。

TOTO「サザナ」の場合

  • 初期費用:約140万円
  • 15年間光熱費削減:約16.8万円(年間1.12万円×15年)
  • 15年間水道代削減:約21.9万円(年間1.46万円×15年)
  • 実質負担額:約101.3万円

LIXIL「リノビオV」の場合

  • 初期費用:約130万円
  • 15年間光熱費削減:約14.7万円(年間0.98万円×15年)
  • 15年間水道代削減:約29.1万円(年間1.94万円×15年)
  • 実質負担額:約86.2万円

長期的に見ると、LIXILの方が約15万円程度お得という結果になります。

第8章|ショールーム訪問のポイント|失敗しない選び方

事前準備のポイント

ショールーム訪問は、カタログだけでは分からない実物の質感や使い勝手を確認する貴重な機会です。限られた時間を有効活用するため、事前準備が重要です。

持参すべき資料

  • 現在のお風呂の写真(全体・部分・配管位置)
  • 住宅図面(可能であれば)
  • 家族構成と使用状況メモ
  • 予算の上限額(明確にしておく)

確認したい項目リスト

  • 実際の色味と質感(照明下での見え方)
  • 使い勝手(実際に浴槽に座ってみる)
  • 清掃性(汚れの付きやすさ、落としやすさ)
  • 音の響き方(隣室への影響)

TOTOショールームでの確認ポイント

「魔法びん浴槽」の体感方法 TOTOのショールームでは、魔法びん浴槽の断熱効果を実際に体感できる展示があります。お湯を入れた状態での保温効果を手で触って確認できるので、必ず体験してください。

「ほっカラリ床」の実演 床に水をかけて、乾燥の早さを実際に見ることができます。また、素足で歩いてみて、滑りにくさと足触りの良さを確認してください。

シャワーの浴び心地比較 エアインシャワーと従来型シャワーの浴び心地を比較体験できます。節水効果だけでなく、実際の満足感も確認しましょう。

LIXILショールームでの確認ポイント

デザインバリエーションの確認 LIXILの最大の魅力である豊富なデザインバリエーションを、実際の照明下で確認してください。カタログとは印象が異なることがあります。

「エコフルシャワー」の体験 大粒の水滴による独特の浴び心地を実際に体験してください。節水効果と満足感の両立度合いを確認しましょう。

「アクアタワー」の迫力(スパージュ) ハイエンドモデルを検討している場合は、アクアタワーの水量と音の大きさを確認してください。想像以上に迫力があります。

営業担当者との効果的な相談方法

予算は正直に伝える 予算を隠していると、適切な提案を受けられません。「○○万円以内で、一番良いものを」と明確に伝えましょう。

不安な点は遠慮なく質問 「掃除は本当に楽になるの?」「光熱費は実際どれくらい下がるの?」など、率直な疑問をぶつけてください。

他社との比較検討を伝える 「TOTOさんとも比較検討しています」と伝えることで、より詳細な説明や提案を受けられることが多いです。

第9章|設置工事の流れと注意点|トラブルを避けるために

工事前の準備段階

リフォーム工事を成功させるためには、事前の準備が重要です。特にユニットバスの交換は、水まわりの工事となるため、十分な準備が必要です。

現地調査での確認事項

  • 既存ユニットバスのサイズと構造
  • 給排水配管の位置と状態
  • 電気配線の位置と容量
  • 搬入経路の寸法と障害物
  • 隣接する部屋への影響範囲

私が現地調査を行う際は、必ずお客様にも立ち会っていただき、工事の流れと注意点を詳しく説明します。特に「想定外の追加工事」が発生する可能性についても、事前にお伝えするようにしています。

工事スケジュールの確認 標準的な工期(1616サイズの場合):

  • 1日目:既存ユニットバス解体、配管工事
  • 2日目:新規ユニットバス組み立て
  • 3日目:電気工事、仕上げ工事、クリーニング

ただし、既存の状況によっては工期が延びることがあります:

  • 配管の全面更新が必要な場合:+1日
  • 床下補強が必要な場合:+1~2日
  • 電気工事が複雑な場合:+0.5日

工事中の注意点

近隣への配慮 お風呂の工事は音や振動が発生します。事前の挨拶と適切な配慮が重要です:

  • 工事開始の1週間前に近隣挨拶を実施
  • 作業時間は原則として8:00~18:00(日曜・祝日は休工)
  • 解体時は特に大きな音が発生することを事前に説明
  • 粉塵対策として養生をしっかりと実施

お客様の生活への影響 工事期間中はお風呂が使用できないため、代替手段の確保が必要です:

  • 近隣の銭湯や温浴施設の確認
  • 家族の入浴スケジュール調整
  • 工事期間の短縮方法の検討

追加工事の可能性 解体してみて初めて分かる問題もあります:

  • 床下の腐食や不陸修正:5万円~15万円
  • 給排水配管の全面更新:10万円~20万円
  • 電気容量不足による幹線工事:8万円~15万円
  • 換気扇ダクト工事:3万円~8万円

これらの追加工事については、発見次第すぐにお客様にご報告し、必要性と費用を詳しく説明して了承を得るようにしています。

工事完了後のチェックポイント

動作確認項目 工事完了後は、お客様と一緒に以下の動作確認を行います:

  • 給湯・シャワーの水量と温度
  • 排水の流れ具合
  • 換気扇の動作音と風量
  • 照明・音響設備の動作
  • ドアの開閉とロック機能
  • 特殊機能(ジェットバス等)の動作

外観チェック項目

  • パネルの色味と施工精度
  • シーリング(コーキング)の仕上がり
  • 床・壁・天井の水平・垂直
  • 小キズや汚れの有無
  • 付属品の取り付け状況

何か気になる点があれば、遠慮なくその場で指摘してください。後からでは対応が困難になることがあります。

第10章|メンテナンスと長期使用のコツ

日常のお手入れ方法

ユニットバスを長く美しく使うためには、毎日の簡単なお手入れが重要です。メーカーによって推奨方法に多少の違いがあります。

TOTO製品のお手入れポイント

「ほっカラリ床」のお手入れ:

  • 入浴後は軽く水をかけて汚れを流す
  • 週1回、中性洗剤でスポンジ清拭
  • 月1回、浴室用洗剤で全体清掃
  • 排水口は毎日髪の毛を除去

「魔法びん浴槽」のお手入れ:

  • 浴槽使用後は軽くすすぎ洗い
  • 週2回、浴槽用洗剤で清掃
  • 月1回、配管クリーナーで循環配管清掃
  • 年2回、専門業者による点検がおすすめ

LIXIL製品のお手入れポイント

「まる洗いカラリ床」のお手入れ:

  • 入浴後はシャワーで汚れを流す
  • 週1回、浴室用洗剤で清掃
  • 目地部分は歯ブラシで丁寧に清掃
  • 月1回、防カビ剤の散布

「サーモバスS」のお手入れ:

  • 使用後は浴槽内の水分を拭き取る
  • 週2回、専用クリーナーで清掃
  • 月1回、浴槽エプロン内部の点検
  • 半年に1回、給湯器との連携点検

長期メンテナンス計画

5年目の点検・メンテナンス

  • シーリング(コーキング)の点検・補修
  • 換気扇の分解清掃
  • 給湯器との接続部点検
  • ドア部品の調整・交換

費用目安:3万円~8万円

10年目の本格メンテナンス

  • シーリング全面やり直し
  • 換気扇本体交換
  • 水栓金具のオーバーホール
  • 照明設備の点検・交換

費用目安:10万円~20万円

15年目の大規模メンテナンス

  • 配管系統の全面点検
  • 電気系統の安全点検
  • 構造部分の点検・補修
  • 次回リフォーム時期の検討

費用目安:20万円~40万円

故障・トラブル時の対応

よくあるトラブルと対処法

水漏れが発生した場合:

  1. まず元栓を閉めて被害拡大を防ぐ
  2. 漏水箇所の特定と写真撮影
  3. メーカーサービスまたは施工業者に連絡
  4. 応急処置の指示を仰ぐ

お湯が出ない・温度が上がらない場合:

  1. 給湯器の電源・ガス供給を確認
  2. 他の蛇口からのお湯の出方を確認
  3. エラーコードの確認と記録
  4. 給湯器メーカーまたは設備業者に連絡

換気扇が動かない場合:

  1. 電気の供給状況を確認
  2. スイッチ・リモコンの動作確認
  3. ブレーカーの確認
  4. 電気工事業者またはメーカーに連絡

メーカー別サポート体制

TOTO:

  • フリーダイヤル:0120-03-1010
  • 受付時間:8:00~19:00(平日・土曜)、9:00~17:00(日曜・祝日)
  • オンラインサポート:24時間受付
  • 平均対応時間:2~3日

LIXIL:

  • フリーダイヤル:0120-1794-00
  • 受付時間:9:00~17:00(平日)、9:00~16:00(土日祝)
  • オンラインサポート:24時間受付
  • 平均対応時間:3~4日

第11章|専門家が教える最終的な選び方

家族構成別おすすめ提案

新婚・若いご夫婦の場合

将来のライフスタイル変化を考慮した選択が重要です:

おすすめ:LIXIL「アライズ」または「リノビオV」

  • 理由:初期費用を抑えつつ、デザイン性も確保
  • 将来的な家族増加に対応可能な基本性能
  • 若いうちは掃除もこまめにできるため、基本的な清掃性能で十分
  • おしゃれな空間で新生活をスタート

小さなお子様がいるご家庭の場合

安全性と使いやすさを最優先に考える必要があります:

おすすめ:TOTO「サザナ」

  • 理由:「ほっカラリ床」で滑りにくく、安全性が高い
  • 「魔法びん浴槽」で光熱費節約(子育て世帯の家計に優しい)
  • 清掃性能が高く、忙しい子育て期間でもお手入れが楽
  • シンプルなデザインで長期間使用可能

中高年のご夫婦の場合

快適性と将来のバリアフリー対応を考慮:

おすすめ:TOTO「シンラ」またはLIXIL「スパージュ」

  • 理由:最高級の入浴体験で、疲れた体をしっかりと癒せる
  • バリアフリー対応オプションが充実
  • 高い断熱性能で、寒暖差による体への負担を軽減
  • 充実したメンテナンス体制で安心

三世代同居のご家庭の場合

多様な年齢層に対応できる機能性が重要:

おすすめ:TOTO「サザナ」(バリアフリー仕様)

  • 理由:ユニバーサルデザインで全年齢層に対応
  • 高い安全性と清掃性能
  • 故障時のサポート体制が充実
  • 長期使用を前提とした耐久性

予算別最適選択ガイド

予算100万円以下の場合

コストパフォーマンスを重視した選択:

第1候補:LIXIL「アライズ」(約90万円)

  • 基本性能は十分、デザイン性も確保
  • 節水効果で長期的にはさらにお得

第2候補:TOTO「WHシリーズ」(約95万円)

  • 基本技術(魔法びん浴槽、ほっカラリ床)を網羅
  • 高い信頼性と耐久性

予算100万円~150万円の場合

機能性とデザイン性のバランス重視:

第1候補:TOTO「サザナ」(約130万円)

  • 高い機能性と使いやすさ
  • 多くのお客様に満足いただいている実績

第2候補:LIXIL「リノビオV」(約125万円)

  • デザイン性の高さとコストパフォーマンス
  • マンションでの施工性の良さ

予算150万円以上の場合

最高級の入浴体験を追求:

第1候補:TOTO「シンラ」(約180万円~)

  • 肩楽湯、楽湯システムで至福の入浴時間
  • 最高水準の技術と品質

第2候補:LIXIL「スパージュ」(約165万円~)

  • アクアタワーでスパのような体験
  • 豊富なカスタマイズオプション

住宅タイプ別選択指針

戸建住宅の場合

自由度が高く、様々な選択肢から検討可能:

  • 断熱性能を重視するなら:TOTO
  • デザイン性を重視するなら:LIXIL
  • 配管工事の自由度が高いため、どちらでも対応可能
  • 将来のリフォーム計画も含めて総合的に判断

マンションの場合

構造上の制約を考慮した選択が重要:

おすすめ:LIXIL(特に「リノビオV」)

  • 省施工性により工期短縮、工事費削減が可能
  • 管理組合への届出期間も短縮できる
  • 搬入性が良く、狭い廊下でも対応可能
  • 既存配管を活かせることが多い

築年数が古い住宅の場合

大幅な配管工事が必要になる可能性を考慮:

基本的にはTOTO推奨

  • 配管工事が大規模になる場合、信頼性の高いメーカーが安心
  • アフターサービス体制の充実
  • 職人さんからの評価も高く、施工トラブルが少ない

第12章|よくある質問と専門家回答

価格・費用に関するQ&A

Q: カタログ価格と実際の支払額が大きく違うのはなぜ?

A: カタログに記載されているのは「本体価格」のみで、実際には以下の費用が追加されます:

本体価格:60万円の場合の総費用例

  • 本体価格:60万円
  • 工事費:35万円(解体、組み立て、配管、電気)
  • 諸費用:8万円(廃材処分、養生、清掃)
  • 総額:約103万円

さらに、既存の状況によっては追加工事が発生することもあります。見積もりを取る際は、必ず「総額でいくらになるか」を確認してください。

Q: TOTOとLIXIL、同じ機能なら価格差はどの程度?

A: 同等機能での価格差は以下の通りです:

  • エントリーモデル:LIXILが約5~10万円安い
  • ミドルクラス:LIXILが約10~15万円安い
  • ハイエンドモデル:LIXILが約15~20万円安い

ただし、機能の詳細は異なるため、価格だけでなく内容もしっかりと比較することが重要です。

Q: リフォームローンは使えますか?

A: はい、多くの金融機関でリフォームローンが利用可能です:

  • 金利:年2.5%~4.5%程度
  • 借入期間:最長15年
  • 借入限度額:500万円~1,000万円
  • 必要書類:見積書、図面、収入証明書など

特に大手メーカーの場合、提携ローンが用意されていることもあり、金利優遇を受けられる場合があります。

機能・性能に関するQ&A

Q: 断熱性能の違いは、実際にどの程度体感できますか?

A: 明確に体感できます。現在のユニットバスが10年以上前のものなら、特に違いを実感していただけるでしょう:

従来型 → TOTO魔法びん浴槽

  • 4時間後の温度低下:約5℃ → 2.5℃
  • 追い焚き回数:1日2回 → 1日1回以下
  • 光熱費:月約3,000円 → 月約2,000円

実際のお客様からは「翌朝でもお風呂が温かい」「光熱費が目に見えて下がった」という声をいただいています。

Q: 掃除の楽さは本当に違いますか?

A: はい、大きく違います。特に以下の点で実感していただけます:

従来の床材 → 最新の床材

  • 乾燥時間:6時間以上 → 2時間程度
  • カビの発生:月1回程度清掃が必要 → ほとんど発生しない
  • 汚れの落ちやすさ:ゴシゴシ擦る必要 → 軽く擦るだけ

特に働く女性の方からは「掃除の時間が半分以下になった」という喜びの声をいただいています。

Q: 節水効果は本当にありますか?

A: はい、確実に効果があります。4人家族での年間削減効果:

従来型シャワー → 最新節水シャワー

  • 年間使用水量:約180㎥ → 約110㎥
  • 年間水道料金:約54,000円 → 約33,000円
  • 年間約21,000円の節約

ただし、浴び心地については個人差があるため、ショールームでの体験をお勧めします。

施工・工事に関するQ&A

Q: 工事期間中はお風呂が使えませんが、どうすれば?

A: いくつかの代替手段があります:

  1. 近隣の銭湯・温浴施設を利用
    • 費用:1回500円程度×家族人数×日数
    • 3日間4人家族の場合:約6,000円
  2. 親戚・友人宅を利用
    • 事前に相談とお礼の準備を
  3. 工期短縮工法の検討
    • 1.5日工法:通常より約5万円高いが、1日で入浴可能

多くのお客様は銭湯を利用されますが、「久しぶりに家族で銭湯に行って、意外と楽しかった」という声もよく聞きます。

Q: 追加工事が発生する可能性はどの程度?

A: 築年数によって発生確率が変わります:

  • 築10年以内:約20%(軽微な調整程度)
  • 築10~20年:約40%(配管部分補修等)
  • 築20年以上:約70%(配管更新、床補強等)

ただし、事前の現地調査で多くは予測可能です。信頼できる業者なら、可能性について事前に説明してくれます。

Q: 近隣への影響が心配です

A: 適切な配慮により、トラブルは回避できます:

事前対策

  • 工事1週間前の近隣挨拶(粗品持参)
  • 工事内容と期間の説明
  • 連絡先の明示

工事中の配慮

  • 作業時間の厳守(8:00~18:00)
  • 騒音の最小化
  • 養生の徹底
  • 毎日の清掃

適切な業者なら、これらは標準的な対応として実施してくれます。

メンテナンス・アフターサービスに関するQ&A

Q: 保証期間終了後の修理費用はどの程度?

A: 部品や故障内容により異なりますが、代表的な例:

軽微な修理(保証期間後3~5年)

  • 水栓パッキン交換:8,000円~15,000円
  • シャワーヘッド交換:12,000円~25,000円
  • ドア調整:5,000円~10,000円

中程度の修理(保証期間後5~10年)

  • 水栓本体交換:25,000円~50,000円
  • 換気扇交換:15,000円~30,000円
  • 照明器具交換:10,000円~20,000円

大規模な修理(保証期間後10年以上)

  • 給湯器交換:150,000円~300,000円
  • 配管全面更新:100,000円~200,000円

Q: どちらのメーカーがアフターサービスは良いですか?

A: 現場での経験上、以下のような特徴があります:

TOTO

  • サービスマンの技術力が高い
  • 対応が迅速(平均2~3日)
  • 部品供給期間が長い(10年)
  • 料金体系が明確

LIXIL

  • 統合企業のため、製品により対応にばらつき
  • 対応はやや時間がかかる(平均3~4日)
  • 部品供給期間がやや短い(8年)
  • 新しい技術への対応は積極的

総合的には、TOTOの方がアフターサービスは安定している印象です。

第13章|まとめ|あなたに最適な選択をするために

判断軸の整理

これまで詳しく比較してきましたが、最終的な選択において最も重要なのは、あなたのご家庭の価値観と優先順位です。以下の判断軸で整理してみてください。

機能性を最重視する場合

  • 断熱性能:TOTO > LIXIL
  • 清掃性能:TOTO ≒ LIXIL(僅差でTOTO)
  • 節水性能:LIXIL > TOTO
  • 耐久性:TOTO > LIXIL
  • 総合評価:TOTO優位

デザイン性を最重視する場合

  • カラーバリエーション:LIXIL > TOTO
  • 質感の多様性:LIXIL > TOTO
  • 空間の演出力:LIXIL > TOTO
  • カスタマイズ性:LIXIL > TOTO
  • 総合評価:LIXIL優位

コストパフォーマンスを最重視する場合

  • 初期費用:LIXIL > TOTO
  • ランニングコスト:LIXIL ≒ TOTO
  • 長期トータルコスト:LIXIL > TOTO
  • 総合評価:LIXIL優位

安心・信頼性を最重視する場合

  • ブランド力:TOTO > LIXIL
  • アフターサービス:TOTO > LIXIL
  • 施工実績:TOTO > LIXIL
  • 部品供給:TOTO > LIXIL
  • 総合評価:TOTO優位

ライフステージ別推奨選択

20代~30代前半:新婚・子育て準備期 推奨:LIXIL「アライズ」「リノビオV」

  • 理由:初期費用を抑えて将来の出費に備える
  • デザイン性で新生活の満足度向上
  • 基本性能は十分で、こまめな手入れも可能

30代後半~40代:子育て世代 推奨:TOTO「サザナ」

  • 理由:安全性と清掃性能で忙しい子育て期をサポート
  • 光熱費削減で家計への負担軽減
  • 長期使用を見据えた耐久性

50代~60代:充実期 推奨:TOTO「シンラ」またはLIXIL「スパージュ」

  • 理由:最高級の入浴体験で人生を豊かに
  • 将来のバリアフリー対応も視野に
  • 経済的余裕があるなら、ぜひ最上位モデルを

60代以降:シニア世代 推奨:TOTO「サザナ」(バリアフリー仕様)

  • 理由:安全性を最優先に考慮
  • メンテナンス性の高さで長期使用に対応
  • 信頼性の高いアフターサービス

住宅条件別推奨選択

新築・築浅戸建て どちらでもOK(好みで選択)

  • 配管や電気の制約が少ない
  • 将来計画と合わせて総合的に判断

築10年以上の戸建て 推奨:TOTO

  • 大規模な配管工事になる可能性を考慮し、信頼性重視
  • 施工実績の豊富さで職人さんも安心して作業可能
  • アフターサービスの充実で長期使用に対応

マンション 推奨:LIXIL「リノビオV」

  • 省施工性により工期・工事費を削減
  • 管理組合規約への対応もスムーズ
  • 搬入制約の多いマンションでの実績豊富

賃貸物件(オーナー様) 推奨:LIXIL「アライズ」

  • 初期費用を抑えて投資効率向上
  • デザイン性で入居者への訴求力アップ
  • メンテナンスコストも抑制可能

私の最終的な提言

一級建築士として、そして実際にリフォームを経験した一人の施主として、最後にお伝えしたいことがあります。

迷った時はTOTOを選んでください。

これは決してLIXILが劣っているということではありません。LIXILも素晴らしいメーカーであり、多くのお客様に満足していただいています。

しかし、お風呂のリフォームは15年~20年に一度の大きな投資です。「失敗したくない」「後悔したくない」という気持ちが強いなら、より長い歴史と実績を持つTOTOを選ぶことで、安心感を得られるでしょう。

一方で、こんな方にはLIXILをお勧めします:

  • デザインにこだわりがあり、個性的な空間を作りたい
  • 初期費用をできるだけ抑えたい
  • マンションで施工制約が厳しい
  • 新しい技術や機能に興味がある

失敗しないための最終チェックリスト

契約前に、必ず以下の項目を確認してください:

☐ 現地調査は十分に行われたか? 図面だけでなく、実際に現場を見て詳細な調査が行われているか確認しましょう。

☐ 見積もりに含まれる内容は明確か? 本体価格だけでなく、工事費、諸費用まで含めた総額が明示されているか確認しましょう。

☐ 追加工事の可能性について説明されたか? 解体後に判明する可能性のある追加工事とその費用について、事前に説明を受けているか確認しましょう。

☐ 工事スケジュールは現実的か? 無理のないスケジュールが組まれており、近隣への配慮も含まれているか確認しましょう。

☐ アフターサービス体制は整っているか? 保証内容、緊急時の連絡先、定期メンテナンスについて明確になっているか確認しましょう。

☐ 施工業者の実績は十分か? 同様の工事の実績があり、施工例を見せてもらえるか確認しましょう。

☐ 契約内容に納得できるか? 契約書の内容を十分に理解し、疑問点はすべて解消されているか確認しましょう。

第14章|実際の選択プロセス|ステップバイステップガイド

ステップ1:情報収集と基本方針の決定

家族会議の開催 まずは家族全員で以下の点について話し合いましょう:

  • 現在のお風呂への不満点の洗い出し
  • 新しいお風呂への希望・要望
  • 予算の上限設定
  • 工事時期の調整
  • 各メンバーの優先事項

実際にお客様のお宅で伺った例: 「奥様は『掃除が楽になること』を最重視、ご主人は『光熱費の削減』を重視、お子様は『広くておしゃれなお風呂』を希望」

このように家族それぞれの希望が異なることは珍しくありません。すべてを満たすのは難しくても、優先順位を付けることで選択の方向性が見えてきます。

情報収集の方法

  1. メーカーカタログの入手
    • TOTO、LIXIL両社のカタログを取り寄せ
    • 機能比較表を作成
    • 気になる商品にマーキング
  2. インターネットでの情報収集
    • メーカー公式サイトの確認
    • 実際のユーザーレビューの確認
    • 施工事例の確認
  3. 専門家への相談
    • 地元の信頼できるリフォーム会社への相談
    • 一級建築士等の専門家への相談
    • 実際に工事を経験した知人への相談

ステップ2:ショールーム見学と体験

事前準備

  • 見学日時の予約(平日がおすすめ)
  • 現在のお風呂の写真・図面の持参
  • 質問リストの作成
  • 家族全員での参加(可能であれば)

TOTO・LIXIL両方のショールームを見学 同じ日に両方を見学するのは疲れるため、別日程で見学することをお勧めします。1つ目を見た後、2~3日空けてから2つ目を見学すると、より冷静に比較できます。

見学時のチェックポイント

  • 実際の色味・質感の確認
  • 浴槽への座り心地
  • シャワーの浴び心地
  • 操作パネルの使いやすさ
  • 掃除のしやすさ(デモンストレーション)
  • 家族全員が実際に体験

営業担当者との相談 遠慮せずに以下の点を質問してください:

  • 我が家の条件での最適な提案
  • 他社との違いの明確化
  • 実際の施工事例の紹介
  • アフターサービスの具体的内容
  • 長期使用時のメンテナンス費用

ステップ3:業者選定と見積もり取得

業者選定のポイント 良い業者を選ぶことは、良い商品を選ぶことと同じくらい重要です:

  1. 地元密着型の実績豊富な業者
    • 地元での施工実績が豊富
    • アフターフォローが期待できる
    • 地域の特性を理解している
  2. メーカー認定施工店
    • 適切な技術研修を受けている
    • メーカー保証が確実に受けられる
    • 最新の施工方法を習得している
  3. 建設業許可を持つ業者
    • 法的な要件を満たしている
    • 一定の技術力・財務力がある
    • トラブル時の対応力がある

相見積もりの取り方 最低でも3社から見積もりを取ることをお勧めします:

  • 同じ条件・同じ商品での見積もり依頼
  • 見積もり内容の詳細確認
  • 工事方法・工期の確認
  • 追加工事の可能性についての説明
  • 保証内容・アフターサービスの確認

見積もり比較のポイント 単純に総額だけを比較するのではなく、以下の点も考慮してください:

  • 工事内容の詳細度
  • 廃材処分費の有無
  • 諸経費の内訳
  • 追加工事時の単価
  • 保証期間・内容

ステップ4:最終決定と契約

家族での最終検討 すべての情報が揃った段階で、改めて家族会議を開催しましょう:

  • 各商品のメリット・デメリットの整理
  • 予算との兼ね合いの確認
  • 工事業者の比較検討
  • 最終的な優先順位の確認

契約前の最終確認 契約書にサインする前に、必ず以下を確認してください:

  1. 商品仕様の確認
    • 品番・色番の間違いがないか
    • オプション内容の確認
    • カタログとの相違がないか
  2. 工事内容の確認
    • 解体・廃材処分の範囲
    • 給排水・電気工事の内容
    • 養生・清掃の範囲
    • 工期・工程の詳細
  3. 費用の確認
    • 総額の内訳詳細
    • 支払い条件・タイミング
    • 追加工事時の単価
    • キャンセル時の取り扱い
  4. 保証・アフターサービスの確認
    • メーカー保証の内容・期間
    • 施工保証の内容・期間
    • 定期点検の有無・内容
    • 緊急時の連絡先・対応時間

契約のタイミング 焦って契約する必要はありません。十分に検討した上で、納得してから契約しましょう。「今日契約してくれたら○万円値引き」といった営業手法に惑わされないことが重要です。

第15章|工事成功のための準備と心構え

工事開始前の準備

近隣への挨拶回り 工事開始の1週間前には、近隣のお宅への挨拶を済ませておきましょう:

  • 工事の内容と期間の説明
  • 騒音や振動への理解とお詫び
  • 緊急連絡先の共有
  • 粗品(タオルや洗剤など500円程度)の持参

実際の挨拶例: 「この度、お風呂のリフォーム工事をさせていただくことになりました。○月○日から○日間、朝8時から夕方6時まで作業予定です。ご迷惑をおかけしますが、よろしくお願いいたします。」

家庭内の準備

  • 工事エリア周辺の片付け
  • 貴重品の移動
  • 代替入浴手段の確保
  • ペットがいる場合の対策
  • 小さなお子様がいる場合の安全対策

工事期間中の生活準備

  • 近隣銭湯の確認と利用計画
  • 家族の入浴スケジュール調整
  • 工事音に対する対策(在宅勤務等への影響)
  • 来客対応の調整

工事中の過ごし方とチェックポイント

毎日の確認事項 工事期間中は、可能であれば毎日以下の点を確認してください:

  1. 作業内容の確認
    • 予定通りの工程で進んでいるか
    • 想定外の問題は発生していないか
    • 職人さんの作業態度は適切か
  2. 現場の整理整頓
    • 材料や道具が適切に管理されているか
    • 近隣への配慮がなされているか
    • 安全対策は十分か
  3. コミュニケーション
    • 現場監督との情報共有
    • 疑問点や気になる点の確認
    • 翌日の作業予定の確認

追加工事が発生した場合の対応 解体後に予期しない問題が発見されることがあります:

  • 冷静に状況を確認:感情的にならず、まずは状況を理解
  • 必要性の確認:なぜその工事が必要なのか詳細説明を求める
  • 費用の確認:追加費用の詳細見積もりを要求
  • 代替案の検討:他の解決方法がないか相談
  • 家族での相談:重要な判断は家族で相談してから決定

職人さんとの良好な関係構築

  • 朝の挨拶:「今日もよろしくお願いします」
  • お茶出し:夏は冷たいお茶、冬は温かいお茶(強制ではありません)
  • 適度な距離感:作業の邪魔にならない程度の気遣い
  • 感謝の表現:「ご苦労様です」「ありがとうございます」

工事完了時の検査とアフターフォロー

完成検査のチェックリスト

機能面のチェック

  • [ ] 給湯器からお湯が正常に出るか
  • [ ] シャワーの水圧・温度は適切か
  • [ ] 排水は正常に流れるか
  • [ ] 換気扇は正常に動作するか
  • [ ] 照明・音響は正常に動作するか
  • [ ] 特殊機能(ジェットバス等)は正常に動作するか
  • [ ] ドアの開閉・ロックは正常か
  • [ ] 給湯器のリモコンは正常に動作するか

外観面のチェック

  • [ ] パネルの色・柄は注文通りか
  • [ ] 傷・汚れ・欠けはないか
  • [ ] シーリング(コーキング)は美しく仕上がっているか
  • [ ] 床・壁・天井の仕上がりは適切か
  • [ ] 付属品は正しく取り付けられているか
  • [ ] 全体の清掃は十分にされているか

安全面のチェック

  • [ ] 床の滑りにくさは十分か
  • [ ] 段差や突起等の危険箇所はないか
  • [ ] 電気設備の安全性は確保されているか
  • [ ] 換気性能は十分か

書類の受け取り確認

  • [ ] 取扱説明書
  • [ ] 保証書(メーカー・施工店)
  • [ ] 施工写真
  • [ ] アフターサービス連絡先
  • [ ] メンテナンススケジュール

不具合を発見した場合は、遠慮なくその場で指摘してください。後からの対応は困難になることがあります。

第16章|リフォーム後の生活|最大限に活用するために

新しいお風呂を使いこなすコツ

最初の1ヶ月は「慣らし期間」 新しい設備には慣れが必要です。特に以下の点に注意してください:

  • 温度設定の調整:給湯器の設定と浴室の温度調整の組み合わせを覚える
  • シャワーの使い方:節水シャワーの最適な使い方を身に付ける
  • 清掃方法の習得:新しい素材に適した清掃方法を実践
  • 特殊機能の活用:ジェットバスや打たせ湯等の最適な使い方を覚える

家族での使い方共有 新しい機能や注意事項は、家族全員で共有しましょう:

  • 操作方法の説明書を家族で確認
  • 清掃方法の役割分担
  • 節水・節電のための使い方ルール
  • 故障や異常を発見した際の連絡体制

効果的なメンテナンススケジュール

毎日のお手入れ(5分程度)

  • 入浴後の軽い清拭
  • 排水口の髪の毛除去
  • 換気扇の運転(入浴後1時間程度)
  • 浴室乾燥の確認

週1回のお手入れ(15分程度)

  • 浴槽の本格清掃
  • 壁面・床面の清掃
  • シャワーヘッドの清掃
  • 鏡・照明の清掃

月1回のお手入れ(30分程度)

  • 排水口の分解清掃
  • 換気扇フィルターの清掃
  • シーリング部分の点検・清掃
  • エプロン内部の点検

年2回のお手入れ(60分程度)

  • 給湯器配管の清掃
  • 換気扇本体の清掃
  • 全体の詳細点検
  • プロによる点検の検討

長期的な資産価値向上

適切なメンテナンスによる資産価値保持 きちんとメンテナンスされたお風呂は、住宅の資産価値向上に寄与します:

  • 15年後のリフォーム時期まで美観を保持
  • 不具合の早期発見による大きなトラブルの回避
  • 将来の売却時における評価アップ
  • 家族の健康と快適性の維持

メンテナンス記録の保持 以下の記録を残しておくことをお勧めします:

  • 日常の清掃記録
  • 部品交換や修理の履歴
  • 定期点検の結果
  • 不具合発生時の対応記録

これらの記録は、将来的なメンテナンス計画や、万が一の売却時にも価値のある資料となります。

おわりに|理想のバスライフの実現に向けて

長い文章を最後までお読みいただき、ありがとうございました。

TOTO vs LIXIL という比較から始まった今回の解説ですが、最終的にお伝えしたかったのは「どちらが良いか」ということよりも、「あなたのご家庭にとって最適な選択をするための考え方」です。

私がこれまで数百件のお風呂リフォームに携わってきた中で、一番嬉しい瞬間は、工事完了から数ヶ月後にお客様から「毎日のお風呂タイムが楽しくなりました」「家族の会話が増えました」「本当にリフォームして良かったです」という声をいただく時です。

お風呂は単なる設備ではありません。一日の疲れを癒し、家族との絆を深め、明日への活力を得る大切な空間です。だからこそ、価格や機能だけでなく、「そこで過ごす時間がどれだけ豊かになるか」という視点で選択していただきたいのです。

最後に、3つのメッセージをお送りします:

1. 焦らず、納得できるまで検討してください 大きな投資だからこそ、時間をかけて検討することが大切です。営業トークに惑わされず、ご家族でじっくりと話し合ってください。

2. 完璧な選択はありません。でも、最適な選択はあります どんな商品にもメリット・デメリットがあります。完璧を求めるのではなく、あなたのご家庭にとって最適な選択を見つけてください。

3. リフォームは「新しい生活のスタート」です 新しいお風呂は、新しいライフスタイルの始まりです。家族みんなで、その変化を楽しんでください。

あなたとご家族が、理想のバスライフを実現されることを心から願っています。

もし、この記事を読んでも迷いが残る場合は、ぜひ地元の信頼できる専門家にご相談ください。実際にあなたのお住まいを拝見し、ご家族のライフスタイルをお聞きすることで、より具体的で適切なアドバイスができるはずです。

素敵なバスタイムが、あなたとご家族に訪れますように。


【執筆者プロフィール】 一級建築士・住まいメディア編集者 リフォーム会社で10年間現場監督として従事し、数百件のお風呂リフォームを手がける。自身も5年前に自宅のリフォームを経験し、その際の体験談も交えながら、読者に寄り添った情報発信を行っている。「リフォームでの後悔をゼロにしたい」「家を通じて家族の毎日を笑顔にしたい」という想いで執筆活動を続けている。


この記事が少しでもあなたのお役に立てれば幸いです。最後までお読みいただき、本当にありがとうございました。